オランダ・ハーグ発--Microsoft最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmerは、オランダ出張中気楽な様子だったが、彼はLonghornについて重大なヒントを明らかにしたのだろうか?
Ballmerはハーグで5日(現地時間)開催された同社のTechNet/MSDN Briefingsの基調講演で、次期Windows「Longhorn」と同社製品の新セキュリティ機能について語った。またBallmerは、iPodユーザーを泥棒呼ばわりした前日の発言についてジョークも飛ばした。
Ballmerは、Longhornは必ず2006年に発売されると述べた。同氏は、これだけ大勢のソフトウェア開発者が集まっているのだから、発売目標日は期限ぎりぎりの「2006年12月31日近く」だとわざわざ指摘する必要はないだろう、と軽口をたたいた。
Ballmerは前日に、Apple Computerの人気音楽プレーヤーiPodのユーザーを泥棒扱いする発言を行い、一部の怒りを買っていた。同氏はロンドンで「我々は何年も前からWindowsでDRMを実現している。iPodのなかにある音楽で1番多いのは、盗まれたものだ」と述べたていた。
この日のBallmerは、同じ発言を繰り返えすことはなく、代わりに「自分がなんと言ったか正確には覚えていないが、あの発言は良くなかった」と述べた。
Ballmerの息子が使っているMP3プレイヤーについて尋ねられると、同氏は「私の息子はMP3プレイヤーは持っていない。彼が使っているのはWindows Mediaプレイヤーだ」と冗談めかして答えていた。Ballmerによると、彼の家族は皆、知的所有権や著作権の保護が重要なことだと理解しているという。「それで食い扶持が稼げる」(Ballmer)
Ballmerはセキュリティに関しては、Microsoftがいわゆる「エラー報告」機能で収集している統計情報を賞賛した。このフィードバック機能は主にプログラムがクラッシュしたときに働くもので、Microsoftが状況を分析できるようデータを送信するもの。
Microsoftはこれで得られた情報のおかげで、今後のサービスパックを細かく調整し、「人々が実際に遭遇する問題を修復できるようになる」とBallmerは語った。
Microsoftでは、このエラー報告技術をバグ登録だけでなく、「ユーザーエクスペリエンス」に関するフィードバック収集にも利用する計画だ。Ballmerは開発者らに、この技術を各自のソフトウェアに統合するよう強く求めた。
同社はまた、脆弱性のあるマシンを自動的に隔離する技術も開発する計画だ。Ballmerによると、同社のWindows Updateサイトには現在1億2000万人のユーザーが定期的にアクセスしているという。「しかしハッカーは利口だ。そのため、我々にはセキュリティ対策を改善することは可能だが、それを完璧なものにすることはできない」(Ballmer)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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