日立がトレーサビリティASPサービスを提供開始、第一弾は食肉業界向け

ニューズフロント2004年09月29日 15時10分

 日立製作所は9月29日、商品の原材料から製造/加工、流通、販売、廃棄に至るまでの履歴管理や追跡照会が行えるASPサービス「トレーサビリティサービス」を発表した。同社は「企業や業種などの壁を越え、あらゆる商品でトレーサビリティを実現できる」としている。第一弾として、牛肉トレーサビリティ法に対応した食肉業界向けサービスの提供を同日開始する。税込み利用料は、月額5250円から。

 同サービスは、同社が運営しているEマーケットプレイスTWX-21に、商品履歴情報の蓄積/交換、在庫照会などを実現するトレーサビリティ統合データベース機能として追加した。これにより、トレーサビリティがASPサービスとして利用できる。

 既存の業務システムで管理している生産履歴や在庫情報などデータは、CSV形式でTWX-21に送信できる。そのため、既存業務システムを使いつつトレース関連情報をTWX-21に蓄積することで、履歴管理や追跡照会などが行える。また、製造業者や小売業者などは、物流過程や店舗の在庫状況をリアルタイムに把握できるので、「生産計画への反映や商品の納入先変更指示を出すなど、サプライチェーン全体の最適化も実現可能」(同社)。

 また、各業種特有の番号形態や商習慣に対応するため、導入時に業務プロセスの診断からビジネスモデル検討、業務設計、投資回収率(ROI)検証などを行うコンサルテーションサービス(価格は個別見積もり)も用意している。

 なお、食肉業界向けサービスは日本ハムに採用され、同社およびグループ会社、取引先との情報共有実現に使われ始めた。

日立製作所のプレスリリース

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