Microsoftの元幹部を含むコンピュータ業界の熟練者たちが一丸となり、ソフトウェア業界のDellになることを目指してオープンソース企業を立ち上げる。
SourceLabsと呼ばれる同社は、オープンソースのソフトウェアコンポーネントの認定やテスト、サポートなどのサービスを提供する。同社は米国時間28日、Ignition PartnersおよびIndex Venturesから創業資金として350万ドルを調達したことを発表した。
IgnitionのリードインベスターBrad Silverbergは、SourceLabsが設立された背景として、コンピュータ機器を調達する際にDellに頼るのと同じように、法人顧客はオープンソース製品の調達と保守に関しても信頼あるパートナーを必要としていることを挙げている。同氏はMicrosoftの元シニアバイスプレジデントで、同社のWindowsビジネス拡大に貢献した人物だ。SourceLabsは同氏が初めて関与するオープンソース新興企業。
「ここ2年ほどの傾向を見て今後を予測すると、(ソフトウェア業界が)評価されるポイントが保守、テスト、サポート、そしてコンフィギュレーションへと移行しつつあるのは明らかだ。顧客は、Dellのウェブサイトを利用するのと同じように、業者を通じて希望する技術を容易に入手できる」(Silverberg)
SourceLabsは、サーバソフトウェアやエンタープライズアプリケーションをはじめとする既存のオープンソースソフトウェアを販売し、サブスクリプションモデルで関連サービスを提供すると共同創業者のByron Sebastianは語っている。同氏は先ごろまでソフトウェアインフラプロバイダのBEA Systemsに在籍していた。
同社に参加する元BEA幹部は同氏だけではない。元設計主任のWill Pughや営業マーケティング担当バイスプレジデントのCornelius Willisなどが元BEA幹部もSourceLabsの仲間に加わっている。また、BEAの元設計主任Adam Bosworthも、Googleのエンジニアリング担当バイスプレジデントとして活動する一方、同社のアドバイザーを務める。
Sebastianは、顧客と一緒にテストプログラムを立ち上げ、オープンソースデータベースプロバイダのMySQLなどの企業と提携関係を構築することがSourceLabsの次の一手になると語った。
SourceLabsのサービス依存型のビジネスモデルは、MySQL、ツールベンダのZend Technologies、ミドルウェアプロバイダのJBossといったオープンソースのほかの営利企業と類似のものだ。しかし、SourceLabsは特定の製品に限定せず、オープンソースコンポーネントの膨大な選択肢に対してサービスを組み合わせて販売する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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