Symantecは16日(米国時間)、@stakeを買収する合意書に署名したと発表した。@stakeは、セキュリティ関連のコンサルティングおよびソフトウェア開発を行う会社だ。
金融機関上位10社のうち6社が@stakeの顧客であることから、@stakeの買収はSymantecのコンサルティング業務の強化につながるだろうとSymantecはいう。また、忘れたパスワードの調査と回復を支援する製品や、ウェブサイトのセキュリティのテストと改善を行う製品も、Symantecが獲得することになる。
買収は10月に完了する見込みだが、条件は明らかにされなかった。
@stakeは、古くからある「グレーな立場」のハッカーグループの1つ「L0pht」のメンバーが起した企業だ。当初これらの「グレーな立場」のグループは、企業からも、悪質で「完全なクロ」のハッカーからも、距離を置こうとしていた。
Symantecが保守的なハッカーコミュニティの専門知識に頼ろうとするのは、今回が初めてではない。2002年にSymantecはSecurityFocusという会社を買収したが、この会社はソフトウェアの脆弱性に関する現役のメーリングリストBugTraqを運営している。
Symantecの強力なライバルMcAfeeは、8月にセキュリティ専門会社Foundstoneを買収しているが、@stakeの買収はこの動きに対抗するものだ。Symantecは近年、複数のセキュリティ会社を買収している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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