Oracleが、小規模ながら急成長中のソフトウェアホスティングサービス部門の販売監督者として、Hewlett-Packard(HP)の元幹部を採用した。
HPシニアバイスプレジデントの職を退いたばかりのJuergen Rottlerは、米国時間20日からOracleに勤務する予定だ。HPで15年間働いてきた同氏は、Oracle On Demand担当エグゼクティブバイスプレジデントとして、最高経営責任者(CEO)Larry Ellisonに直接指示を仰ぐことになる。Oracle On Demandとは、同社製ソフトウェアのホスティングやメンテナンスを月額ベースのサブスクリプションサービスとして販売する部門。
Rottlerが就任する役職はOracle内で新たに設けられたものだ。これは、サブスクリプション形式のソフトウェア市場にかける同社の強い意気込みを示す動きである。同社ではこの5年間ソフトウェアのホスティングサービスを提供してきたが、同サービスの人気が高まってきたことを受け、先ごろ、この取組みをさらに強化した。ホスティング分野のライバルSalesforce.comが6月に新規株式公開(IPO)を成功させたことも、同市場の有望性を物語っている。
OracleはOn Demandについて、新規活動のなかで最も高い成果があらわれたという。14日に発表された第1四半期決算からも、同部門の売上が前年同期と比べて34%増加したことが明らかになった。
同ホスティングプログラムは、Oracleが自社製ソフトウェアの設定やホスティング、保守といった作業を請け負うサービスのことで、月額料金はソフトウェア価格の3〜5%。通常購入時と同様に、顧客にはソフトウェアライセンスが供与される。
RottlerはOn Demand事業の前任者だったTimothy Chouから仕事を引き継ぐ。Oracle関係者によると、Chouは引き続き同社に勤務するが、役職は変わる可能性があるという。RottlerはHPで、政府機関/教育/医療業界向けの販売を担当していた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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