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PCユーザー10億人時代の課題とチャンス - (page 3)

Michael Kanellos(CNET News.com)2004年09月13日 10時00分
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世界各地にビジネスチャンスあり

 一方、ビジネスチャンスは計り知れないほど大きい。仮に、現在世界で6億7000万人がPCを利用しているとしても、世界総人口のわずか11%にすぎない。確かにPCの価格が下がれば1台当たりの利益は減少するが、一方で総出荷台数は増加するため総利益は増え、また世界各地でPCが利用されるようになれば売上はさらに伸びる。北米でもこうしたプロセスを経てPCが普及した。

 「PCが成功しているのは、新しいフォームや機能に対する適応力を備えているからだ。いずれはその点が大きな影響力を持つようになるだろう」(Smulders)

 HPのConwayは、新興国の人々も、条件さえそろえば、かなり短期間にハイテクに適応できる、と指摘する。HPはインドの農村の女性グループに太陽電池で動くプリンターとカデジタルカメラを寄贈した。彼女たちに身分証明書作りをビジネスにしてもらおうと考えてのことだ。インドの国民は身分証明書の所持が義務付けられているが、農村の住民は取得のために何時間もバスに乗って出掛けて行かなければならず、入手困難なのが実情だ。

 彼女たちの家計所得はほぼ倍増したが、利益をもたらしたのは証明書作りよりも、むしろ肖像写真の撮影だった。「農村の人々は、カメラを所有する代わりに、数日おきに自分たちの子供の写真を撮らせることにとても満足している」(Conway)

 HPがインドで行っているもう1つの実験は、同社が用意したトラックに複数のPCや無線接続機器を搭載して村の間を行き来させるというものだ。それにより、農民は土壌テストをしたり、農作物の価格情報を入手したり、バンガロールにいる農業の専門家からアドバイスが受けることができる。現在HPは、そのトラックを地元の企業家に引き継がせる方法を模索している。

 新興国の人々は必ずしも安売り品しか買わないというわけではない。Intelによると、米国よりも中国の方がPentium 4の普及速度は速いという。

 ハイテク企業の多くは、新興市場に参入するための手腕に磨きをかけてきた。各企業の幹部は、新興国のハイテク業界の成長について議論するために、その国の指導者らとの高官レベルの会議を行っている。たとえば、IntelのCEO、Craig Barrettは定期的に発展途上各国を訪問している。また、現地の企業や大学との連携もいまではめずらしいことではない。

 しかし結局のところ、PCがどれほど普及するかは、その有用性に懸かっている。

 「(潜在顧客らが)PCを生産性向上に役立つツールと見れば、自動車と同様に投資する価値があると考えられるようになる」(Kay)

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