データベースソフトウェアメーカーのOracleが待望のパッチを多数リリースした。同社では、月例パッチリリースの準備をすすめるにあたり、苦戦を強いられていたようだ。
米国時間8月31日にリリースされたパッチは、Oracle Database Serverの10g、9i、8iや、Application Serverの10g、9iをはじめ、さまざまな製品に含まれていた欠陥を修正してくれる。今回修正される欠陥の種類はさまざまで、バッファオーバーフローのようなメモリエラーや、データベースに送信されるコマンドに攻撃者が偽物のコマンドを挿入することを許してしまうものなどが含まれる。
これらの問題を発見したNext-Generation Security Softwareは、問題の詳細を明らかにすることを3カ月間差し控えるとしているが、これらの欠陥のリスクを「クリティカル」と評価している。
同社は米国時間1日にリリースした勧告のなかで「一般に対して詳細が明らかにされるまで3カ月の時間があれば、Oracleデータベースの管理者はテストやパッチ適用といった作業を行うことができるだろう」と述べている。
Oracleは8月中旬、顧客の負担を軽減するために月例パッチ制を導入すると発表した。その時点で、さまざまな脆弱性の発見から7カ月もの時間が経過していたが、同社はパッチのリリースが遅れている原因として、開発方式の変更を挙げていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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