家電分野で大ヒットを飛ばそうと考えるHewlett-Packard(HP)が米国時間27日、同社初のテレビや「エンターテイメント用ハブ」、プリンタ、カメラなどの新機種に加え、待望の自社ブランドiPodを発表する予定だ--情報筋の話から明らかになった。
フロリダ州マイアミで開催される報道機関向けのイベントで、同社最高経営責任者(CEO)のCarly Fiorinaが数々の新製品を披露する予定だ。そのなかには、HPがここ1年以上開発に取り組んできた同社初のコンシューマ向けデジタルプロジェクタも含まれる。
HPブランドのiPodも発表される予定だ。この製品は、Apple ComputerのiPod製品とデザインや機能が同じようなものになると言われているが、音楽市場参入という意味においても、家電分野に進出する戦略の一環としてもHPにとって重要な意味を持つ。
サンディエゴに本社を置く市場調査会社Gap IntelligenceのアナリストGary Petersonは、「iPodほど、センスが良く素晴らしいものはない。HPはそろそろ、退屈で古くさいプリンタ/サーバメーカーというイメージから脱却しなければならない」と語った。
これは、テレビのようにブランドイメージが物を言う製品を販売したいと考えるHPにとって、核心をついた発言だ。HPはテレビ分野では、26インチと30インチの液晶テレビに加え、42インチのプラズマテレビを披露する見通しだ。HPはさらにCEOが1月のConsumer Electronics Showで概要を明らかにしたコンセプト「エンターテイメント用ハブ」の一環として、デジタルストレージ・コンソールの発表も計画している。
発表予定のテレビについては、コロラド州アスペンで今週開催されたカンファレンスで同社最高技術責任者(CTO)Shane Robisonが簡単に触れている。HPは26日、「デジタル写真、音楽、エンターテイメントの新しい体験の公開」を報道機関に予告した。しかし同社は、27日に発表される新製品の詳細についてはコメントを控えている。
家電製品市場には、PC業界のライバルであるGatewayやDellが既に参入している。GatewayとDellは、それぞれ液晶テレビを販売している。また、プラズマテレビについても、Gatewayが既に販売しているほか、Dellも今年中に発売を開始すると述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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