標準化団体のOASISは米国時間5月20日、Webサービス仕様のUDDI(Universal Description, Discovery and Integration)v2をOASIS標準として承認した。今回の承認により、ソフトウェア企業やデベロッパーはUDDI v2準拠のソフトウェアを開発することで、アプリケーション間の連携を保証できるようになる。
UDDIは、企業がWebサービスの登録や検索を行う仕組みを提供する。Webサービスは関連規格に準拠したソフトウェアアプリケーションの総称で、ウェブや企業ネットワークを介してアプリケーションどうしが連携する。Webサービスアプリケーションは、バックグラウンドでUDDIのディレクトリに自動アクセスし、処理の完了に必要な情報を検索する。
UDDIの仕様が公開されたのは約3年前。しかしその承認は、SOAP(Simple Object Access Protocol)やWSDL(Web Services Description Language)などWebサービス規格と比べて遅れていた。
UDDI v2では、Webサービスディレクトリを分類する機能が組み込まれている。この機能により、「企業はUDDIディレクトリのコンテンツについて、業界/製品などのカテゴリーや、地理情報などの条件で検索することができる」(OASIS)。
OASISメンバーによれば、UDDI技術委員会は現在、UDDI v3の標準化作業を完成させつつあるという。UDDI v3は複数のレジストリを相互接続する機能を備える上、デジタル署名の採用によりディレクトリのセキュリティ向上も図る。ただし、OASISはUDDI v3標準化の正式な日程を明らかにしていない。
米ZapThinkのアナリスト、Ron Schmelzerは「UDDI v3は、いわゆるサービス指向アーキテクチャの導入を加速する可能性がある」と語る。サービス指向アーキテクチャはソフトウェアアプリケーションの新たな構造で、OSやプログラミングモデルに依存することなく、Webサービス上で情報共有が行える。
「企業はサービス指向アーキテクチャへの移行がもたらす効果に気付いている。UDDIがもはやオプションではなく、必要不可欠な存在であることをやがて認識するだろう」(Schmelzer)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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