ケイ・オプティコムは8月25日、同社の提供するアステルPHS音声電話サービスを9月30日で終了させると発表した。これに伴い、10月1日以降は同社のサービスエリア(関西地域)ではアステルPHS電話を使用できなくなる。
同社では、アステルの新規申し込み受け付けを今年4月6日に終了している。その後顧客の他社サービスへの移行を進めていたが、当初想定していた以上に早期に顧客の移行のめどがたったとしている。ケイ・オプティコム経営戦略グループ部長の南浮泰造氏は、「PHS音声サービスの撤退を発表して以来、顧客には他社サービスへの移行費用を負担するなどして移行を進めてきた。その結果、現在では個人契約の顧客数が約1万台にまで激減した」と述べており、サービス終了の影響は少ないと判断したようだ。なお、同社のPHSのインターネット接続サービスeo64エアは10月以降も引き続き提供される。
アステルブランドのPHSサービスは、すでに北海道、北陸、九州においてサービスが終了している。中国エリアでは5月に新規申し込み受け付けを終了、11月30日には中国エリア以外のアステルPHSとの通話やメールサービスなど一部のサービスを終了するとしている。また四国においても、先月28日に新規申し込み受け付けを終了している。アステル東京およびアステル沖縄は、今後もDDIポケットと共同でPHS事業を展開し、DDIポケットのネットワークを利用した全国でのローミングサービスを提供するとしている。
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