バーテックスリンク(木佐谷 康社長)は、ウイルスやワームによる“ゼロデイ・アタック”をゲートウェイで防ぐ機能を備えたアンチウイルス・コンテンツ・フィルタリングソフトの新バージョン「Webwasher AntiVirus 5.1」を10月上旬から出荷開始する。
“ゼロデイ・アタック”は、ソフトウェアの脆弱性に対する修正プログラムが提供・公開される前の、対策ができていない状態、対策の準備期間がない“ゼロ日”に行われる攻撃。これを防ぐ手段としては、最新のアルゴリズムを組み合わせて攻撃の“ふるまい”をチェックする手法がある程度で、対策そのものが非常に困難となっている。
今回の「Webwasher AntiVirus 5.1」では、こうした現状に対応し、脆弱性を公表する前の修正プログラムでのパッチの適応や、アンチウイルスソフトのデータベースにパターンファイルを組み込むことなく、新種のウイルスやワームの侵入を防止できるようにした。
具体的には、「Webwasher」のプロアクティブ技術と「sandboxing」の採用によって、Webやメールあるいはオブジェクトコードを実際にエミュレートし、例外的な行動を起こすコードや悪意のあるコードを検知し防御を行う。また、最新のアルゴリズムを組み合わせることで、これまでの“ふるまい”をチェックする手法と比較し、10倍程度優れたパフォーマンスを提供する。
今後、パターンファイルによるウイルスのフィルタリング、SSL経由で侵入してくるウイルスのフィルタリングに加え、このプロアクティブ技術によるフィルタリングを導入することで、より高度なセキュリティシステムを確保することが可能となる。
価格は、50ユーザーで30万7650円(1年間のライセンス使用料とサポート込み)。「Webwasher AntiVirus」を購入したユーザーに対しては、無償でバージョンアップを行う。
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