米国時間11日、昨年夏にインターネットに大混乱を引き起こしたMSBlastワームに関して、この攻撃に加担したとされるミネソタ州ミネアポリス在住の19才の男性が容疑を認めた。
連邦検察官によると、容疑者のJeffrey Lee Parsonは「MSBlast.B」の作成を認めたという。これはオリジナルのMSBlastワームに修正を加え、感染したコンピュータをコントロールできるようにしてしまうバックドアを追加した、「teekids」とも呼ばれるMSBlastの亜種。
連邦検事のJohn McKayは声明の中で、「コンピュータワームの発信は無害なイタズラと見られるかもしれない。だが、個々のコンピュータユーザーは実害を受けており、犯人は実刑を免れない」と述べた。
判決は、11月12日にシアトル地裁のMarsha Pechman判事によって下されることになっている。Parsonには、ネットワークに接続されたコンピュータに対して意図的に損害を与えた罪で、18カ月以上37カ月以下の懲役と、数百万ドルの損害賠償が課される可能性がある。
Parsonは2003年8月に逮捕された。これは、Microsoft Windowsが動作する数十万台のコンピュータにMSBlastワームが侵入を開始したわずか2週間後のことだった。Microsoftはこのバグを7月に修正していたが、多くのWindowsユーザーはパッチをダウンロードしておらず、悪質なワームの危険にさらされた。
MSBlast.B亜種に感染したコンピュータの台数は分かっていない。検事はその数を4万8000台以上だと主張しているが、弁護士側の主張ではもっと少ない。その数は懲役刑が下された場合の期間に影響する。
裁判所に昨年提出された資料によると、FBIの捜査官がBlasterワームによるトラフィックを追跡したところ、Parsonがネットで使う「teekids」というハンドルネームに似た名前のウェブサイトにたどり着いたという。このサイトには、ファイル共有ネットワークで拡散するよう設計されたものなど、各種ワームのソースコードがあったとされている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス