黒字回復を目指すGatewayは、少なくとも今後しばらくは家電製品の品揃えを減らすことになる。
今年3月にeMachinesを買収したGatewayは、2005年までに経営の黒字化を目指しており、このために営業経費の削減や大量販売が見込まれるPC製品作りに重点的に取り組んでいる。Gatewayは、数カ月前に直営の小売店網を閉鎖し、従業員数を2000人まで減らす計画を発表したが、その結果何千人もの従業員が解雇された。その同社が今度は製品ラインの見直しに目を向けている。
家電分野に進出したGatewayは、同市場でいくらかの成果をあげたものの、e-Machines買収後には最も熟知したビジネスに焦点を絞るようになっている。Gatewayの広報担当によると、同社はPCの新モデルやサーバ、ストレージ製品の開発を進めてきており、他の分野の製品開発にはほとんど取り組んでいないという。ただし、デジタルテレビに関しては引き続き開発を進めていくとしている。
PCに照準を合わせるGatewayは、eMachines流のやり方でひとひねり加えている。以前明らかにしたように、同社は現在、企業向けデスクトップPCの数を絞り込み、その開発に取り組んでいるが、これらのマシンでは筐体や電源など複数のコンポーネントを共有することになる。これは、長年の間eMachinesがデスクトップPCで採用してきたやり方だ。マシン同士で同じコンポーネントを共有すれば、製造やサポートのコストを引き下げられる。
同社は今後もプラズマテレビや液晶テレビの販売を継続するが、Gatewayブランドの他の家電製品の多くについては販売を取り止めている。同社広報担当によると、将来、デジタルカメラやネットワーク接続型のDVDプレイヤー、MP3プレイヤー、Digital Light Processing(DLP)テレビ、さらにはWindows Media Center OSを搭載した通常とは異なる消費者向けのPCを扱うかどうかについては、目下検討中だという。これらの製品が売り切れになっても、おそらく新しいモデルは登場しないだろう。
現行のPCやDLPテレビは既に完売となっている。同社が現在Gatewayブランドで販売しているのは、カメラ1機種とネットワーク接続可能なDVDプレイヤー、DVDレコーダー、そして一部のMP3プレイヤーだけだ。
Gatewayは、eMachinesを利用してサードパーティの小売チェーンを開拓し、GatewayとeMachines双方のブランド名のPCを販売してもらう道筋をつけたい考えだ。同社は、こうした小売店用に9月の新学期向けに用意したGatewayプランドの新型PCを出し、eMachinesのPCとともに販売してもらうおうとしている。
eMachinesの最高経営責任者(CEO)Wayne Inouyeが現在CEOとして指揮を取るGatewayは、PC分野ですでに一定の成果を挙げており、第2四半期の売上予測を7億9800万ドルから8億6000万ドル〜8億8000万ドルに上方修正している。これはeMachinesのモデルが大半を占める小売販売の好調振りによるところが大きい。なお同社は、22日に第2四半期決算を正式発表する予定だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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