情報処理推進機構(IPA)は、2004年6月のコンピュータウイルスおよび不正アクセスの届出状況とともに、2004年上半期の同まとめを発表した。
6月のウイルス届出総数は5422件。そのうち1875件が「W32/Netsky」だ。ウイルス検出数ベースの場合、全体の90%を同ウイルスが占めており、依然として猛威を奮っていることがわかる。一方で不正アクセスの届出状況は52件となり、5月の96件からは45.8%の減少となった。被害届出件数も4件で、前月の6件からは減少している。
上半期のウイルス届出状況は、届出件数で2万1957件、前年比で約3倍となっている。届出件数の上位ウイルスは「W32/Netsky(7571件)」「W32/Mydoom(2106件)」「W32/Bagle(1647件)」であり、この3種のウイルスおよびその亜種の届出が全体の半数以上を占める結果となっている。不正アクセスの届出は前年比56.3%増の325件。しかし被害届出件数は44.6%減少の36件にとどまった。
IPAでは不正アクセス対策の再確認を呼びかけるとともに、新種ウイルスの情報、Internet Explorerの脆弱性に対する予防策情報の提供も行っている。
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