Intelは米国時間23日、ノートPC用プロセッサの最新シリーズの一部となる、Pentium Mチップの廉価版2機種を発売した。
今回発売になったのは、Pentium M 715(クロックスピードは1.5GHz)およびPentium M 725(同1.6GHz)の2つのモデルで、先ごろ発売されたPentium M 700シリーズに加わる。同社は先月、Pentium M 735、745、および755の各モデルを発売しているが、これらのチップの動作スピードは1.7GHz〜2GHzとなっている。
Pentium Mの700シリーズのチップは、「Dothan」というコード名で開発されていたもので、新しい90ナノメートルプロセスを使って製造されている。Intelの話では、「Banias」と呼ばれたこれまでのPentium Mチップと比べて、Dothanチップのほうが高い性能を発揮するという。なお、700シリーズの他のチップと同じく、715と725もIntelがワイヤレスノートPC用の「Centrino」バンドルの一部として販売される。
23日には、いくつかのメーカーが、Pentium M 715搭載のノートPCをラインナップに追加した。
東芝では同チップをビジネス用ノートPCのTecra A2に搭載した。Tecraは、Pentium M 715に15インチのスクリーン、512MバイトのRAM、60Gバイトのハードディスク、CD/DVD-ROMのコンボドライブを搭載して1599ドルとなっている。同マシンはIntelの802.11b/g Wi-Fiモジュールとチップセットも組み込み、Centrino対応となっている。
715と725の価格は、前モデルにあたるPentium M 1.5GHzおよび1.6GHzチップと変わらず、1000個出荷時でそれぞれ209ドルおよび241ドルとなっている。
両プロセッサの追加により、IntelのPentium Mシリーズは、低消費電力版のPentium Mを除いて、大半がDothanチップに移行したことになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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