セキュリティベンダーのNetwork Associatesは米国時間22日、Microsoftなどの大企業からの買収提案を検討しているという話があることについて、根も葉もない噂だと語った。
同社の広報担当Jennifer Keavneyは、「われわれは、Microsoftをはじめ、どの企業ともNetwork Associatesの買収について話し合っていない」と語った。
ある業界誌に、Network Associatesが売却先を探しておりMicrosoftとの交渉を検討しているとの記事が、匿名のウォールストリート情報筋やパートナーの話として掲載された。これを受けて、今回の同社からの説明が行われた。
Keavneyは、Network Associatesはこのような推測に対して通常は沈黙を守るが、噂にこれだけ高い関心が集まり対応を迫られた、と話している。同氏は、Network Associatesの最高経営責任者(CEO)George SamenukがWachovia Securities 14th Annual Nantucket Conferenceで講演していたところ、何度も話を遮られ、報道に対するコメントを求められたことを明かした。
Microsoftには560億ドル以上の現金の蓄えがあり、成長のための投資を拡大すべきだとの声がウォールストリートの一部のアナリストからあがっていた。Microsoftは1年前、ルーマニアのウイルス対策会社を買収し、将来的にはウイルスやその他のネット上の脅威からコンピュータを守るサービスを提供する、と語っていた。
Microsoftは憶測に対しては沈黙を守るという方針に言及し、買収の噂に対するコメントを避けた。Network Associatesは、最大のライバルSymantecからセキュリティ市場のシェアを奪取すべく、何年も前から奮闘してきた。経営陣は自社の競争力向上のため、来年半ばまでに営業利益率25%を目指すことを確約していた。
記事にはさらに、Network Associatesが7月1日にレイオフを発表するとも書かれていた。Keavneyは、営業利益率達成に向けた取り組みにレイオフは含まれていないと述べた。しかし、このような経費削減策を完全に否定しているわけではない、と付け加えている。
同社の株価は、22日の午後時点で、58セント(3.5%)上昇して17ドル15セントになった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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