セキュリティ企業のNetwork Associatesは米国時間14日に、ホストコンピュータやネットワーク向けの、侵入防止用製品の新バージョンを公開する予定だ。
今回アップデートされるのは、ネットワーク保護用のMcAfee IntruShieldと、パソコンおよびサーバコンピュータ用のセキュリティソフトウェアMcAfee Enterceptの2つ。
IntruShieldの最新版となるバージョン2.1は、オンラインの株取引サイトへ送信するデータなど暗号化されたトラフィックを点検する際に暗号化キーを利用する。さらに、企業ネットワーク内のファイアウォール設置機能もアップデートされる。
McAfeeのIntrusion Prevention Solutions部門でマーケティングディレクターを務めるVimal Solankiによると、新たにァイアウォールが組み込まれたEnterceptの最新版バージョン5.0では、企業ネットワーク内を越えてやり取りをするデータの保護も可能だという。また、この最新版には「マネジメントダッシュボード」と呼ばれる機能が搭載され、ネットワーク管理者が企業のセキュリティー状況をよりよく把握できるようになったほか、セキュリティー設定の変更を追跡するための監査機能も追加されている。
侵入者を防ぐ技術の必要性は、欠陥のあるソフトウェアプログラムに最新の修正を加え続けることが困難であることから生じていると、Solankiは述べている。企業のIT部門では毎週2、3件のパッチを目にしており、それらを10万台のマシンにインストールしなければならない場合もあると指摘する。
「全てのパッチに対応することは、人の手では不可能だ」(Solanki)
コンピュータシステム保護に重層的なアプローチで臨むとする同社の戦略の一環として、今回発表される両製品は7月にリリースされる予定。侵入者を防ぐ技術を巡っては同社の他にも、Internet Security Systems、Cisco Systems、Juniper NetworksのNetscreenなどが競合している。
最近の調査では、米国企業が投資するIT予算のうち、セキュリティー関連部門の占める割合が上昇しており、今後数年で全体の12パーセントに達しそうだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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