Hewlett-Packard(HP)は米国時間21日、カメラを接続したり携帯型ハードディスクを追加できるドッキングエリアを装備した新しいPCを発表した。
HPは、160Gバイトの携帯型ハードディスク「HP Personal Media Drive」も発表したが、これはコンピュータの動作状態に関係なく、新PCのドッキングスロットに挿入できるよう考えられている。また、他のPCには、標準のUSB(Universal Serial Bus)経由で接続できるという。販売価格は219ドルの予定。新しいHP Media Center m1000シリーズ「Photosmart PC」の設定済みバージョンの価格は、50ドルのリベート付きで、1049ドルからとなる。
コンピュータ業界は、デジタル写真やビデオ、音楽ファイルを保存/管理できる一連の製品を取り揃え、ユーザーのリビングルームに進出しようとしている。調査会社IDCアナリストのRandy Giustoは、ユーザーが複数のPCでデジタルコンテンツを楽しみたいと思っているため、携帯型のハードディスクは理にかなったものだと述べている。同氏は、カメラやハードディスクの接続機能を備えたことで、HPの新製品は他社を一歩リードしているとも述べた。
Giustoによると、メディアセンターOS搭載PCに対する需要は「きわめて堅調」だという。これらのマシンはMicrosoft製の特別なソフトウェアで動作し、テレビ番組の録画などができる。
しかし、デスクトップのメディアセンター製品をもっと普及させるに、HPやDellのようなメーカーはコンピュータの本体価格を700ドル台まで下げるべきだと、Giustoは示唆した。また同氏は、メディアセンター製品が、低価格を実現できるとされるLinuxベースの技術との競争に直面する可能性がある、とも指摘している。
HPによると、新型PCのユーザーはカメラドッキングステーションにカメラを接続することで、面倒なケーブルを使用せずに動画や写真をハードディスクに転送できるという。また、この新型PCにはさまざまなタイプのメディアカードに対応するスロットがあり、デジタルカメラに保存された画像をこちらから読み込むことも可能だ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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