BT、英国全土にブロードバンドアクセス提供を計画

Graeme Wearden(CNET News.com)2004年06月11日 18時37分
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 英国の通信事業者BT Groupは、2009年までに自社が所有する通信インフラを全面的にIPネットワークへ移行する計画だ。これによりユーザは、英国内のどこからでも、あらゆる機器を使ってブロードバンドにアクセスできるようになる。

 BTは、既存のATM(非同期転送モード)ネットワークおよび公衆電話交換網(Public Switched Telephone Network:PSTN)を段階的に廃止する計画だ。

 プロジェクトが成功すれば、BTは、音声やデータ通信サービスをIP(Internet Protocol)ネットワークを通して提供することになる。このネットワークではMPLS(Multiprotocol Label Switching)もサポートする予定だ。また、現在よりも光ファイバーを多く取り入れる予定で、場合によっては、従来の銅線に替わり顧客の建物まで光ファイバーが敷設されることになる。

 BT Wholesaleの最高経営責任者(CEO)Paul Reynoldsは、米国時間9日にロンドンで開催されたニュースカンファレンスで、「これはナローバンドからブロードバンドへ、PSTNからブロードバンドへ移行するという重大な決定だ」と述べた。

 同氏はさらに、BTが現在所有するネットワークでは、期待されているブロードバンドデータサービスの発展を実現できないことを認め、「これは世界で最も革新的な通信事業戦略だ。どこからでもブロードバンドにアクセスすることが可能になる」と語った。

 BTは、2007年にPSTNからIPへの大々的な移行を開始する予定だ。今年は、1500人の顧客を対象に、VoIP(Voice over Internet Protocol)のテストを開始する。

 アナリストらは、VoIPの普及によってBTのような通信業者は音声収入が大幅に落ち込むだろうと指摘している。しかし、BTはこのリスクを重大なものとは考えていない。BTの最高技術責任者(CTO)Matt Brossは、「VoIPはチャンスをもたらすものであり、脅威ではない」と述べている。

 新しいネットワークの構築には、BTの2004年から2009年までの設備用年度予算55億ドル(30億ポンド)のほとんどが充てられることになるだろう。このプロジェクトが完了すれば、英国全土に渡り、固定・ワイヤレス接続の両方で高速データサービスが提供されることになる。BTは、このアクセスを「ブロードバンド・ダイヤルトーン」と呼び、固定電話網が機能していることを意味するダイヤルトーンの音と対比させている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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