シマンテックは6月10日、インターネットユーザー1000人を対象に実施したセキュリティに関する意識調査の結果を発表した。
それによると、インターネットを利用する上で最も不安に思っていることは「個人情報の漏えい」(87.9%)で、「ウイルス感染」の86.7%を上回った。その他には、「不正アクセス」(52.4%)、「スパム(迷惑)メール」(49.9%)、「スパイウェア」(28.9%)などが挙げられた。
ウイルスに対する認識は高く、ウイルス対策ソフトを利用している回答者は全体の約80%に達していた。しかし、定義ファイルの更新を「定期的に実施している」とした回答は60%未満で、インストール後適切な対策を講じていないユーザーが多いことが分かったという。
また、このほかの不安要素についてのセキュリティ対策も不十分であることが分かった。「アップデートをこまめに実行している」という回答は39.5%。「ファイアウォールを介してインターネットに接続」は33.7%、「素性のわからないフリーソフトなどはダウンロードしない」は32.3%にとどまるなど、基本的な対策を実行しているユーザーの比率は高くないという。
シマンテック代表取締役社長の杉山隆弘氏は、「インターネットの脅威が複雑化かつ巧妙化しているため、安全にインターネットを利用するには、総合的なセキュリティ対策が不可欠」と指摘する。
調査はシマンテックの依頼によりインフォプラントが今年5月上旬に実施した。回答者の4割以上がインターネット利用歴5年以上。接続方法はADSL、光ファイバ、ケーブルテレビなどのブロードバンドによる常時接続が9割を占めている。
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