Intelは秋の新学期の始まりに備えて、すでに準備を進めている。同社は今月中に多数の新製品を発表する予定だが、これらはデスクトップPCの性能を向上させるだけでなく、さまざまな新しい機能を提供するよう考えられたものだ。
Intelは、「Intel 915 Express」と「Intel 925 Express」という2つのチップセットとともに、Pentium 4およびCeleronプロセッサの9つの新モデルをリリースする。チップセットとは、プロセッサとPCの他の部分との間でデータをやりとりするためのチップを組み合わせたもので、マシン中央の神経系に相当する。900シリーズのチップセットとPentium 4を搭載したPCは、6月第3週の週末--19日(米国時間)以降に発売される予定。またCeleronの登場はPentium 4よりも数日後になると、Intelの計画に詳しい複数の情報筋が述べている。
今回発表されるプロセッサには、クロック数3.6GHzで動作するPentium 4の「560」(モデルナンバー)などが含まれる。情報筋の話では、これらのプロセッサと新チップセットの組み合わせからさまざまなタイプのデスクトップPCが新たに登場してくるという。これらのPCは、現在のものと比べて性能が向上しているほか、「Intel Wireless Connect Technology」と名付けられたワイヤレスアクセスポイントを内蔵するなど、いくつかの新しい機能を搭載するものもある。
タワー型デスクトップシステムなど、従来のフォームを踏襲するPC が真っ先に登場する予定だが、これは一般用途もしくはゲーマー向けの製品となるだろう。DellやGateway、Hewlett-Packard(HP)などのPCメーカーは、新チップセットの正式デビューに合わせて、6月21日もしくはその後あまり間を空けずに、新しいデスクトップモデルを発表すると見られている。新チップセットを搭載したPCは、1200ドルもしくはそれ以上の最上位製品となるだろう。
ゲーマー向けPC用の「915P」や「925X」など、900シリーズのチップセットには、既報の通り数多くの新機能が盛り込まれているが、これはマシンの性能向上を意図して考えられたもので、具体的には以下のようなものがある:
Intelでは定期的にチップセットをアップデートしており、通常は年に1度新製品シリーズを投入する。しかし、今回同社は、チップが従来担っていた役割を逆転させている。これまではPentiumプロセッサが脚光を浴び、マーケティングでも力が入れられてきていたが、今回は900シリーズのチップセットのほうが目玉になると、複数のアナリストが指摘している。
900シリーズのチップセットは、「Intelが過去5年間に出したチップセットのなかで、重要な技術的変更が最も多く含まれている」ものだと、Mercury Researchの主任アナリストDean McCarronは述べている。「このシステムに採用されたどのインターフェースも、大幅に性能が改善されている。そのため、PCの使い勝手や使う楽しさも大いに向上する」(McCarron)
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