市場調査会社Canalysが米国時間2日、第1四半期における世界の携帯端末市場の調査結果を発表した。発表されたデータによると、世界の売上トップはNokiaだが、地域によってそのマーケットシェアはかなり異なるという。
Canalysが発表した第1四半期のデータによると、スマートフォンやPDAを含む携帯端末市場は全体で、前年同期と比べ41%成長したという。Nokiaは6600シリーズの携帯電話をはじめとする製品ラインでヨーロッパ市場をリードし、48%のシェアを誇る一方で、北米やアジア太平洋地域ではシェアが総出荷台数の25%にしか及ばない。
これと対照的に、Treo 600スマートフォンをはじめとする製品を販売するPalmOneは、ヨーロッパでの販売シェアが1%程度であるのに対し、北米では37%を誇っている。
調査の結果、スマートフォン市場が大きく成長しており、Palmの各製品やHewlett-PackardのiPaq、ソニーのClieが支配するPDA市場の成長を追い越したことがわかった。PDA市場も依然として成長している。
このような業界動向は、ソフトウェアメーカーにも影響を及ぼしている。例えば、富士通やNokiaとスマートフォン計画に関して緊密な提携関係にあるSymbianは、ヨーロッパ市場を支配しており、第1四半期のシェアは総出荷台数の60%を占めた。しかし、北米での同社のシェアはわずか6%で、47%を占めるPalmSourceや28%を占めるMicrosoftには遠く及ばない。
アジア太平洋地域では、出荷された製品の14%がLinux OSを搭載している。
モバイルデバイス用のマーケティングソフトウェアメーカーEnpocketが同日発表した別の調査からは、英国では第3世代携帯電話3Gのサービスを利用しているユーザーがわずか3%しかいないことがわかった。さらに、3Gの携帯電話端末を所有するユーザーのうち、同サービスを利用しているのはわずか40%に過ぎなかった。
1000人を対象にした同調査では、性別による利用傾向の違いも浮き彫りになった。調査結果によると、着メロのダウンロードは女性ユーザーが、ゲームは24歳以下の男性ユーザーが利用する傾向が強いという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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