携帯端末メーカーのPalmOneは米国時間28日、同社のZireシリーズに2種類のモデルを追加したと発表した。新モデルの販売ターゲットは、市場の中で日増しに重要性を増すエントリーレベルの個人ユーザーだ。
既報の通り、PalmOneは28日にZire72を299ドル、Zire31を199ドルで発売した。両機種とも、PalmSourceのGarnetオペレーティングシステム(OS)を搭載し、Secure Digitalカード用拡張スロットやデジタルオーディオプレイヤー機能を備える。
Zire 72は、Zire 31より機能が豊富で、Intelの312MHz PXA270チップに32Mバイトのメモリー、1.2メガピクセルの組込み型デジタルカメラ、解像度320ピクセル×320ピクセルのカラー画面、Bluetooth通信機能を搭載する。一方Zire 31は、Intel製の200MHzで動作するチップに16Mバイトのメモリー、解像度160ピクセル×160ピクセルのカラー画面を搭載している。
Zire 72とZire 31は、PalmOneが個人ユーザー向けに発売した春の製品ラインアップの一部で、同社がオペレーティングシステム(OS)部門と分離独立して以来、今回が初めての製品発表となる。また同社は、従来秋にも製品発表を行っているが、こちらはビジネスユーザーを対象にした製品が中心だ。
個人ユーザーのセグメントは、携帯端末市場のリーダーであるPalmOneやその他のメーカーにとって主な収益源となっているが、個人ユーザーが低価格製品を買い求める傾向があることから、各社が製品を値下げしている。PalmOneプロダクトグループのマネージャーを務めるAndrea Johnsonは、同社では影響力を増しつつある個人ユーザーのニーズに合う製品ラインを追加していると語った。またPalmOneは、引き続きZire 21を99ドルで販売する。
「これでわが社には、基本機能だけが欲しいユーザー向けの製品、もっと明るい画面やメディアが充実した機種が欲しいユーザー向けの製品が、それぞれそろった」(Johnson)
PalmOneでは、2002年末にオリジナルのZireを99ドルで発売したが、それ以来この製品は苦闘する同社の売上を押し上げてきた。同社は先頃、18カ月の間に300万台以上ものZire端末を販売したと発表している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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