2004年第1四半期の全世界における携帯電話の出荷台数は、カメラ付き電話やカラーディスプレイに対する強い需要に支えられ、前年同期を上回った。
調査会社IDCが米国時間6日に発表したデータによると、2004年第1四半期の携帯電話出荷台数は、前年同期と比較して29.3%の伸びを示し、1億5270万台に達したという。同社では、カラーディスプレイやカメラを搭載したミッドレンジ機種の売上が追い風となったと説明している。
第1四半期の出荷台数は前年同期を上回ったが、ただし2003年第4四半期と比べると5.9%の減少となる。アナリストによると、同期の出荷台数がわずかながら減少したのは、時期がホリデーシーズン後にあたるためで、通常この時期には売上が減速するという。
Nokiaは市場シェアで首位の座を維持したが、2003年第4四半期と比べ、シェアを19.2%落とした。これは主にミッドレンジの機種が不足していたためだと、IDCは説明している。Nokiaのシェアを奪ったのはMotorolaとSamsungで、Motorolaはカメラ付きGSM携帯電話機の販売が好調でシェアを16.6%まで伸ばし、またSamsungもカメラやビデオレコーダー付きの機種が健闘しシェアを13.1%に伸ばした。
IDCは、2004年末までにワイヤレス人口が15億人に達すると見込んでいる。また同社は、携帯電話の出荷台数が、2004年には5億9500万台、2008年には8億台に達すると予測している。
IDCはまた、第3世代携帯電話3G端末の年間販売台数は、2007年までは1億台を超えないだろうと予測している。
「ユーザーに3Gへの移行を促すような魅力的なサービスがまだない。簡単に言えば、大多数のユーザーを3Gに向かわせる理由がほとんど見当たらないということだ。SymbianやMicrosoftのOSを搭載した統合型携帯機器や、2.5Gのカラーディスプレイやカメラが付いた携帯電話機が、今後数年間は市場の核になるだろうとわれわれは考えている」と、IDCのシニアアナリストAlex Slawsbyは声明のなかで述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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