プリンタ事業拡大を目指すHewlett-Packard(HP)は米国時間2日、カラーイメージング/プリンティングに重点を置いた新製品や他社との提携関係を多数発表した。
HPは、北米で発売予定のカラーレーザプリンタ(価格499ドル)をはじめ、各種新製品を市場に投入し、個人と法人双方の市場を狙う考えだ。また同社は、Adobe SystemsやApple Computer、Microsoftとの提携も発表した。Microsoftとは、中小企業向けにマーケティング資料作成ツールを提供する目的で提携したと同社はいう。
HPのイメージング/プリンティング事業部エグゼクティブバイスプレジデントVyomesh Joshiは声明の中で、「3つのベクトルが良い方向に進み、HPは今までより包括的な色彩体験を顧客に提供できるようになった。(3つのベクトルとは)デジタル写真が広く普及したこと、イメージングデバイスが手ごろな価格になったこと、そして技術の進歩によって豊富でパワフルな色彩を手ごろな価格で顧客に提供できるようになったことだ」と述べている。
調査会社Lyra ResearchのアナリストLarry Jamiesonは、HPは成長の見込める市場をターゲットにしていると述べ、ソフトウェア会社との提携についても、顧客がカラープリント技術を効率良く活用することにつながるので賢明な判断だと述べる。
「ドキュメントを作成するために膨大な時間を費やすことはだれも望まない」(Jamieson)
HPのイメージング/プリンティング事業部は、同社にとって最も重要な部門だ。直近の四半期における同事業部の売上高は61億ドル、営業利益は9億5300万ドルに達している。これは同社の総売上高の30%、各部門合計の営業利益の69%にあたる数字だ。
HPのプリント事業は、エプソンや、昨年オリジナルモデルで市場に参入したDellなどの挑戦を受けているが、今のところ大きな影響を受ける様子は見られない。
HPの試算によると、法人のカラープリンティング市場の規模は既に71億ドルに達しており、今後も毎年20%成長して2006年には102億ドルになる、という。現在プリンティング業務を外注している法人が、社内で処理するようになれば印刷費用を最大50%削減できる、と同社は述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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