Advanced Micro Devices(AMD)やATI Technologies、Benqをはじめとする各社がComputexトレードショーで1日(現地時間)、数カ月後には米国や欧州で登場する予定の新製品を発表した。
有名メーカーが集まるComdexやドイツのCeBitとは異なり、台湾の台北で開催されるComputexは、世界を代表するDellやHewlett-Packard(HP)のPCやノートパソコンを製造するQuantaやCompalのような部品メーカー/委託製造メーカーの展示会である。
各社の発表内容は以下のとおり。
- ATIはPC向けのグラフィックチップRadeon X800/X600/X300を発表した。同社は依然としてグラフィックスチップ市場において、市場シェアや性能をめぐって、激しい争いを繰り広げている。10年前はNvidiaが、この市場では優勢だった。しかしATIは、過去数年の間にNvidiaとの差を縮めている。また同社は、次世代Xbox開発におけるMicrosoftのパートナーとしての地位をNvidiaから奪うことにも成功している。
新しいチップは、Advanced Graphics Port (AGP) に代わる技術と目されるPCI Expressを通してプロセッサと通信する。この機能は、IntelのGrantsdaleチップセットを利用して実現される。これらのチップを搭載したシステムは6月後半にも登場する予定だ。また、展示会では数社のPCメーカーがGrantsdaleを搭載したPCを展示し、Intelはその性能をアピールする予定になっている。
- AMDはOpteronプロセッサ向けのチップセット開発でBroadcomと提携すると発表した。Broadcomは、ServerWorksを買収した2001年にチップセット市場に参入した。ServerWorksは、Intelサーバ向けチップセットの開発に特化したメーカーだった。製品の出荷が遅れたことやIntel自身がチップセットの製造に積極的になり始めた影響で、近年ServerWorksの市場シェアは減少している。
AMDとBroadcomは、新しいチップセットのサンプルは秋に登場予定だと述べている。
- Acerからスピンアウトした家電メーカーのBenqは、Joybee 102というMP3プレイヤーを発表した。製品の重さは0.5オンス(1オンスは約28グラム)で、世界最小最軽量のMP3プレイヤーであると、Benqはいう。同社ではまた、最近発表したモニターやキーボード、DVDレコーダー製品の紹介も行っている。
- Transmetaは、ノートPCやブレードサーバ向けのEfficeonチップについて、1.6GHz版のサンプルを生産し始めたと発表した。現行のEfficeonは1GHz版で、130nmプロセスで生産されている。新バージョンは、90nmプロセスで生産されることになる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。