セキュリティソフトウェアメーカーのSymantecがタイ語バージョンのウイルス対策ソフトを発売開始した。価格は英語バージョンの半額。
Symantecは同国でNorton製品シリーズの英語バージョンを何年も前から販売していたが、タイ語にローカライズされたのはNorton Antivirus 2004が初めてだ、と同社のアジア太平洋地域担当シニアリージョナルプロダクトマネージャーNorm Kohlbergerは述べる。
同氏はCNETAsiaに対し、タイの堅調な経済成長やインターネットの利用拡大、そして政府による低価格PC導入支援などの要因が今回の判断に拍車をかけたと述べる。
現在第2フェーズにさしかかったタイの情報通信技術プロジェクトは、低価格PCやラップトップ、低価格のソフトウェアを販売することで国中にコンピュータを普及させることを目指すもので、政府が後援している。
昨年はMicrosoftが、タイ政府の要求やLinuxオペレーティングシステム(OS)をはじめとする各種オープンソースソフトの脅威を考慮して、Windows XPとOfficeの両ソフトウェアの価格を大幅に引き下げている。
Symantecはタイ政府の取り組みには参加していないものの、タイ語にローカライズした目玉製品を低価格で提供する戦略に踏み切ることを判断した。
Kohlbergerは、Norton Antivirus 2004のタイ語バージョンについて、小売価格が約25ドル60セント(1037バーツ)で、ウイルス定義ファイルを1年間更新するサービスが含まれると述べる。同製品のインターナショナル英語バージョンは、Symantecのウェブサイトでは定価が49ドル95セントとなっており、これに比べるとタイ語バージョンは大幅に安い価格が設定されている。
Norton Antivirus 2004以外の製品については当面、タイ市場向けに製品をローカライズする予定はない、と同社は述べる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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