調査会社iSuppli/Stanford Resourcesが米国時間27日に発表したところによると、第4四半期には、フラットパネルディスプレイに対する世界的な需要が、供給を4.3%上回るという。
同社の調査によると、支出が増大する傾向にあるホリデーシーズンに、TFTの大型液晶ディスプレイ(LCD)の需要が増加しそうだという。iSuppliは、画面の対角線の長さが10インチ以上のスクリーンを大型と定義している。また一般的に、TFT技術が使用されているディスプレイは、高品質であることを意味する。
同社の予測が正しければ、第4四半期になって今年初めて、需要が供給を上回ることになる。
2004年第1四半期にフラットパネルメーカーは2850万台のディスプレイを出荷した。出荷台数は2003年第4四半期に比べて150万台減少している。iSuppliの予測によると、第2四半期は供給が需要を6%上回りそうであるという。また第3四半期については、供給が需要を5.4%上回ると予測している。
今年、新たに8つの工場が生産開始を予定しており、これによってディスプレイの世界的な供給量が増すことになる。その結果2005年は、第3四半期までフラットパネルの供給量に問題は生じないと予測される。第4四半期は供給不足に見舞われそうだが、供給不足量は0.9%にとどまるだろうと同社はいう。
またiSuppliは先ごろ、フラットパネルテレビの出荷台数が今後5年間で10倍になり、2008年には年間販売台数が4000万台に達するという予測も発表した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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