Macromediaは、Flash Player for Linuxで、新たにウェブサービスプロトコルのSOAPをサポートした。
同社によると、米国時間27日にリリースされた最新のFlash Playerでは、パフォーマンスとセキュリティが向上しているという。Simple Object Access Protocol(SOAP)は、独立したアプリケーションがリアルタイムでメッセージ交換できるようにするウェブサービスのプロトコルで、企業が社内のアプリケーションを統合したり、全体の効率を改善する際に役立つもの。
Flash Player 7 for LinuxはMacromediaサイトからダウンロード可能で、Novell、Red Hat、Sun Microsystems、Turbolinuxといった主要ベンダーのLinuxディストリビューションにも同梱される予定。
このバージョン7ではほかにも、Flashアプリケーションの読み込みを大幅に高速化するパフォーマンスのチューニングが行われ、またCSSを使ったウェブ開発もサポートされる。
Macromediaでは、Flash Playerがインターネットに接続されたデスクトップの98%にインストールされており、これを搭載する携帯端末の数も増えている、と話している。Flashは、ウェブページの中に組み込め、データベースともリンクできるようなGUIを提供するため、適切に利用した場合には、オンラインショッピングサイトを、単純なHTMLでつくるよりも高速で使いやすいものにできる。
Linuxはデスクトップシステムの約5%で利用されていると考えられており、その人気は急速に高まっている。Macromedia製品管理担当バイスプレジデントのJeff Whatcottは、インターネットユーザーが、利用するオペレーティングシステムに関係なくFlashを使ってくれるようにしたいと話している。
「Macromediaでは、実証済みのFlash技術の有効性を、Linuxユーザーが自分の選んだプラットフォーム上で体験できるようにしたいと考えている」(Whatcott)
Macromediaは、Sunのエンジニアの支援を受けてFlash 7を開発した。Sunは、MicrosoftのWindowsに代わる選択肢として、Java Desktop Systemの売り込みに大きく力を入れている。
MediaSuite Communicationsというソフトウェア開発会社でコンサルタントを務めるChris Petersonは、アップデートされたFlash Playerでは柔軟性が高まったことから、大企業が新たなシステムへと移行する際に、コスト削減に役立つようなアプリケーションが容易に開発できるようになっている、と語った。
「わが社では、Linux上のFlash Playerで動く、表現力豊かなインターネットアプリケーションを開発したが、これは700人以上の営業担当者にPOSシステムを提供するものだ。このアプリケーションには、これまでのシステムのルック&フィールが受け継がれているため、トレーニングコストを削減することができた」(Peterson)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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