Macromediaは、同社の主要製品である、Flashフォーマットのウェブコンテンツ/アプリケーション作成用ツールに関して、アップデート版のテストを開始する。
同社は先頃、ベータテスター登録をしている開発者に、「Ellipsis」というコード名を持つ製品のベータ版の申し込み案内を送付した。
Macromediのある関係者は、同パッケージが今夏の終わり頃にFlash MX 2004の無償アップデートとしてリリースされるとし、またウェブアプリケーションの開発環境としてFlashを売り込むMacromediaの戦略の一環として、主にパフォーマンスや安定性の改善が行われると語った。
Macromediaは、2002年にFlash用開発ツールのアップデート「MX」を出したが、これに併せて同社はFlashフォーマットをウェブ開発に関する幅広い基盤として位置付け、サイト全体の制作やユーザーインタフェースの構築、簡単なウェブアプリケーションの作成が行えるとしていた。
Macromediaではそれ以来、Flashの各種派生製品を投入してこのビジョンを拡大してきた。この中には、オンライン会議開催用の「Breeze」や、ウェブブラウザなしでも動作するFlashアプリケーションの制作/利用に関するフレームワーク「Central」なども含まれている。
同社はまた「Flex」によって主流の開発者をFlash陣営に誘い込もうと試みている。Flexは、Sun MicrosystemsのJavaやMicrosoftの.Netで書かれたアプリケーションを、Flashと親和性の高いXMLに変換するサーバ製品だ。
Macromediaは、現行のFlash MX 2004で、初めて同社製品を使う開発者コミュニティ以外への働きかけを試みた。同製品では、MicrosoftのVisual Basicプログラミングツールのようなフォームベースのインタフェースを使って、Flashベースのコンテンツやアプリケーションをつくれるようになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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