変化は不安を伴う。一部のeBayユーザーは特にそう感じている。
人気のオンラインオークションサイトeBayは20日(米国時間)、My eBayサイトの新バージョンを公開した。この新バージョンには、いくつかの新しい機能やナビゲーションスキームが適用された。しかし、この変化に長年のユーザーが困惑している。これに対し、eBayは、新製品や改訂に不満はつきもので気持ちは理解できると述べた。一部のユーザーは、今回の変更によりサービスが必要以上に複雑になったと不満をもらしている。
「なかには素晴らしい機能も確かにある。しかし、ほとんどが不必要な機能で、ゴチャゴチャしすぎている」とあるMy eBayユーザーは同社の掲示板に書き込んでいる。
他のユーザーは、サイトの見栄えやナビゲーション、販売済みのアイテムを表示する新しいフォーマットなどについて不満を挙げている。多くのユーザーは、これまでのMy eBayに戻して欲しいという希望を書き込んでいる。
「不具合がないのに、なぜ変える必要があるのか」と別のユーザーは書き込んだ。
新しいMy eBayは、社内開発やユーザーからのフィードバック受け入れなど、過去2年にわたるeBayの努力の総結集として誕生した。狙いは、パーソナライズ機能を強化することと、インターフェースを改善することにあった。
eBayは、プレビューバージョンを4月に発表したが、同社広報担当のHani Durzyによると、そのときのユーザーの反応は概ね肯定的なものだったという。しかし、長年親しまれてきたサービスを変えることは、たびたび、ユーザーの不満を招く。
「1億500万人もの利用者を抱えているコミュニティでは、全員を満足させることはできない。ともあれ、われわれに寄せられた苦情件数は非常に少ない」と、Durzyは述べた。
また、苦情がどっと押し寄せれば、eBayは見直しを行う用意があるとDurzyは付け加える。しかし、これまでそのような動きはないという。
「機能を変えて欲しいという要求が高まれば、検討するつもりだ」(Durzy)
一部のユーザーは、要求を高めようと試みる。
「個人的には、完璧だったページがとことん台無しになったと思っている。時として、変化が必ずしも最善のものでないことがあり、これはその最たるものだ。前のバージョンに戻して欲しい」と、あるユーザーは掲示板に不満をぶつけている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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