IBMとCisco Systemsは米国時間18日、インターネット電話関連のサービスや製品を提供する計画を発表した。両社はこれにより、さまざまなビジネスや大企業の間で高まるIP電話への需要を捕まえたい考えだ。
この計画では、Ciscoが音声、ビデオ、リッチメディアを使った電子会議用技術を供給し、一方IBMは関連サービスを提供する。
インターネット電話サービスに対する需要は急増しており、企業各社は、既存のIPデータネットワークで音声トラフィックも処理するようにすることで電話料金の削減を狙っている。CiscoはVoIP(Voice over Internet Protocol)分野の技術開発に積極的に取り組んできており、IP電話の出荷台数が300万台に達したことを今週発表している。
IBMの営業/ディストリビューション担当シニア・バイスプレジデント兼グループ役員のDoug Elixは声明の中で、「われわれは、CiscoのIPコミュニケーションとIBMの各業界向け統合ソリューションの統合を目指している。インテリジェントネットワーク上で収束したコミュニケーションが、業務の遂行方法を変えつつあり、われわれは、このような業務変化の中で両社が重要な役割を担えるようになると考えている」と述べている。
両社が提供することになるVoIPの技術およびサービスとしては、Cisco CallManagerへのIBM DB2 Information Managementデータベースソフトウェア搭載、Cisco CallManagerへのTivoliシステム管理認定機能搭載、そしてIBM eServer xSeries x345、x306、x345デュアルCPUサーバプラットフォームでのCisco CallManagerのサポートなどがある。
CiscoとIBMは、両社の提携について再販業者やサービスプロバイダーのビジネスに悪影響を与えるようなものではないと話している。
VoIPの欠点としては、バッテリーで動作するバックアップ機能がない点、警察などの緊急電話番号のルーティングの問題、そして不安定な音声品質などがある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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