米IBMと米Cisco Systemsは、企業のデジタル・メディア・ストリーミングに関して協力体制を敷く。IBM社が米国時間5月29日に明らかにしたもの。
IBMのデジタル・メディア・ストレージ/管理システムに、CiscoのIPベースのデジタルメディア配信技術を統合する。「デジタルメディアを作成、保存、管理し、インターネットやイントラネットを通じて配信する包括的なアーキテクチャ、Digital Media Factory(DMF)を、企業に提供するのが狙い」(同社)
デジタルメディア向けストレージあるいはサーバとしてIBMのWebSphereシリーズを用意し、Ciscoのハードウェアやソフトウェアを加えることで、「当社のデジタルメディア向けソリューション、Digital Media Delivery Solution(DMDS)の青写真を完成させる」(IBM)。
ストリーミングのインターフェースに関しては、米Media Publisherの協力を得る。
「Cisco、Media Publisherとの提携により、ストリーミングビデオなどのリッチメディアを、IPネットワークを介して迅速に配信できるようにする」(IBM、コミュニケーション部門担当バイスプレジデントのMichael Maas)
多くの企業が、研修ビデオや顧客とのコミュニケーションなどにデジタルメディアを活用し始めている。デジタルメディアの利用には、膨大な保存容量と効率的な配信技術が必要となるため、IBMとCiscoは大きなビジネスチャンスを掴めるかもしれない。
Maasによると、IBMは現在、Ciscoのデジタルメディア配信技術をDMFに統合するために最終的な微調整を行っている段階である。これには、Ciscoのマルチキャスティング技術や、アクセスするユーザーに最も近いネットワーク上にコンテンツを保存するエッジキャッシング技術などが含まれる。
両社はDMFを、電気通信、出版、教育といった分野の企業に売り込む計画だ。なおIBMは、アトランタで6月3日より開催されるSupercomm 2003でDMFを正式に発表する。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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