ビックカメラ(新井隆司社長)は、IBMの有力ビジネスパートナーであるニイウス(末貞郁夫社長)と共同で、法人向けLinuxソリューションのネット販売に進出した。5月18日にポータルサイト「bicniws.com(ビックニイウスドットコム)」を立ち上げ販売を開始した。3年後に年間30億円の売り上げを目指す。
「bicniws.com」は、Linux活用にフォーカスした法人向けオンライン販売ポータルサイト。ITの活用によりコストを抑えながら競争力を強化したい中堅・中小企業を主要ターゲットとする。コストパフォーマンスに優れるLinux対応のビジネスソリューションを、導入・構築サービスとあわせて提供し、企業の要望に応じたシステム構築を支援する。
販売するのは、IBM eServer xSeriesやブレードサーバーなどのハードウェアから、OS、ミドルウェア、運用管理ソフトウェア、さらにビジネスアプリケーションやサポートサービスなどで、800アイテムを超える製品を取り揃えた。ビジネスアプリケーションにおいては、CRM、営業支援、ナレッジマネジメント、企業ポータルなど、顧客の要望に応じたシステム構築や、企業競争力向上のためのソリューション開発も行う。
導入や構築などのサポートはIBMのビジネスパートナーとしてトップクラスの実績をもつニイウスグループのSEが担当する。同時に、有料で「ヘルプデスクライト」や「オンサイトサポート」のサポートメニューも開始する。また、オーケイウェブが運営する知識交換コミュニティとも連携、さまざまな疑問をネット上のユーザー間で解決できる「Q&A広場」を無償で利用可能にする。
各製品の価格も、ビックカメラとニイウスの商品調達力を生かして、低価格に設定する。サイトオープンを記念したキャンペーンとして、6月30日までの間、「IBM eServer xSeries306」(ラック型−最新モデル)を、1日30台限定で標準価格より33%安い15万6880円で販売する。また、CRM戦略の一環として、取引実績などに応じて優待価格による商品やサポートサービスの販売も行う。
支払い方法は、銀行振込やリース払いに加えて、ビックカメラ店頭での支払いも可能。その場合は同店のポイントが付与される。
サイトの運営には、ニイウスとビックカメラの合弁会社であるビックニイウス(宮崎敏介社長)が当たり、Linux商品の販売とサポートはニイウスグループ企業でLinuxとIAサーバー事業の中核を担うUDB LINUXジャパン(嶂南利昭社長)が行う。
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