Indigoはリリースを前倒し
Longhornの機能の一部は実現が延期されたが、少なくとも新しい通信システム「Indigo」(コード名)という別の主要機能は、Longhorn発売前にWindows Serverのアップデートの一部として登場する可能性があるとMugliaは述べた。
Microsoft幹部らの話では、IndigoはLonghornサーバの発売前にリリースされる予定だという。Indigoは異種システム間のデータ相互運用性を向上するための通信ソフトウェアだ。MicrosoftはIndigoを、Longhornの一般発売前に他のWindowsオペレーティングシステム(OS)で提供することにした、と同社のサーバおよびツール担当シニアバイスプレジデント、Eric RudderはCNET News.comに語った。
「われわれには、IndigoというWebサービス技術をリリースし、Windows Server 2003やWindows XPクライアント上でこれを動かせるだけの力がある。また、Longhornが出た際には、そのなかにIndigoを含めることも可能だ」とRudderは述べ、「まだ具体的日程は決まっていないが、Indigoを他の(Windows)製品で利用できるようにするつもりだ」と付け加えた。
Indigoは、Webサービスと呼ばれるXMLプロトコルと連動するように、Windowsの通信「配線」を作り替えたものだ。Indigoには、WS-Reliable MessagingやWS-Transactionなど現在開発中のWebサービスプロトコルが実装されており、頑丈なWebサービスアプリケーションを設計できるようになっている。
Microsoftは、Longhorn発売までの間に、Indigo通信ソフトウェアをバンドルしたWindowsの中間リリースを出すかどうかについて、現在も検討中だとMugliaは述べている。同氏によると、中間リリースがでる場合のタイミングは、来年前半に開始予定のLonghornサーバのベータテストの進捗具合で決まるという。また、2005年後半リリース予定のWindows Server 2003の「R2」アップデートにIndigoを含めるには、テスト期間が足りないだろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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