シアトル発--Microsoftは米国時間4日、サーバソフトウェアに関するロードマップの最新情報を明らかにしたが、今後登場予定のいくつかの製品に関しては、ハードウェアメーカー各社に対して具体的な情報をほとんど何も明かさなかった。
MicrosoftグループバイスプレジデントのJim Allchinは、Windowsの次期バージョン「Longhorn」に関して、サーバ版の開発がデスクトップ版に追いつき、両オペレーティングシステムとも来年までにはベータテストが開始される予定であると語った。
Allchinは当地で開催されたWindows Hardware Engineering Conferenceに集まった参加者に対し、われわれは「両OSの開発を同時に進めている」と語った。Allchinは、1年前に示した計画に変更があったと指摘した。「あれはわれわれの計画ではなかった.....今日説明するものこそ、われわれの計画だ」(Allchin)
Allchinはまた、来年のロードマップに「Windows Server 2003アップデート」が含まれることも示唆したが、その詳細については深入りしなかった。Windows Server 2003に関しては、今年中に「Service Pack 1」がリリースされる予定だが、このアップデートはまた別のものとなる。
Microsoftは先に、Longhornサーバを投入する前に同サーバOSのアップデートが検討されていることを示唆している。Microsoft会長のBill Gatesが、3月に行ったCNET News.comとのインタビューの中で最初にこのアップデートに言及した。
同社ではこれまで、このアップデートや、Longhornサーバ自体に含まれる機能については、ほとんど言及してこなかった。
Allchinは講演の中で、まもなく登場するセキュリティ機能にも言及した。これは、企業ネットワークに接続するPCを、IT部門がテストを行ってウイルスに感染していないことを確認するまで、実質的に隔離できるようにするというものだ。
同氏はまた、Longhorn関連でいくつかのデモを行った。グラフィック機能の向上を示すデモでは、途中何度か問題も発生したが、最後には上手に複数の3Dイメージをレンダリングしてみせ、こうした部分がWindows XPより向上していることを示した。
Allchinはさらに、今年から来年にかけて開始されるデスクトップおよびポータブル向けの多数のOSプロジェクトも列挙した。そして、Windows Media Centerを搭載する携帯用デバイスのほか、Windows Media Playerのアップデートや、オンラインミュージックストアのMSN Musicも今年中に公開すると念を押した。また、Tablet PCやWindows XPのWindows Media Centerエディションのアップデートも今年中に登場する予定だという。
Microsoftはさらに、今年登場予定の携帯型Media CenterとMedia Center Extender搭載機器には、新しいDRM用ソフトや改良された同期機能や新しいメディア転送プロトコルが含まれることも付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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