ソニー、VAIO第2章で新製品を一挙公開:iPod対抗品も登場

藤本京子(CNET Japan編集部)2004年05月10日 21時12分
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 「VAIO第1章は成功に終わった。今日VAIOは生まれ変わり、VAIOビジネス第2章が幕開けする」。ソニーのIT&モバイルソリューションズネットワークカンパニーNCプレジデント木村敬治氏はこう述べる。ソニーは5月10日、新VAIO製品群として、デスクトップPCやノートPC、さらにはiPodの競合製品となるハードディスク内蔵ポータブルミュージックプレイヤーなどを一挙に公開した。

 VAIOは、これまでPCでAV体験ができるというコンセプトでビジネスを展開してきたが、木村氏は「今ではPCで音楽を聴いたり動画を見たりすることがあたりまえになり、VAIOの世界はすでに確立された」と述べる。そこでVAIO第1章にピリオドを打ち、「Do VAIO=VAIOする」というコンセプトの下で第2章を推進していくという。「第2章ではAVとPCの壁を破壊し、ハードウェアの形状に縛られることなく、生活のあらゆる場面で高品質な映像や音楽を簡単に楽しめるという、高次元のAV体験を提供する」(木村氏)

HD搭載ポータブルミュージックプレイヤーVAIO pocket(クリックすると拡大されます)

 今回発表されたのは、高度なビデオ編集が可能なデスクトップPCのtype Rや、テレビ録画などの多彩な機能を集約した省スペース型デスクトップのtype HX、エントリーモデルのノートPCであるtype E、デスクトップ用高性能CPUを備えたノートPCのtype Kなど10シリーズ52機種。なかでも注目したいのは、高画質映像を実現したデスクトップPCのtype V、世界最小のノートPCとなるtype U、そしてアップルコンピュータが提供するiPodの対抗製品ともいえるポータブルミュージックプレイヤーVAIO pocketだ。

 type Vは、ソニーのディスプレイ技術部門で培った技術をVAIO用に応用して新開発したビデオプロセッサ、Motion Realityを搭載し、従来のPCでは実現できなかったテレビとしての高画質映像を実現したという。ディスプレイは20型ワイド、17型ワイド、15型から選択できる。5月15日より順次発売され、市場推定価格は16万8000円前後からとなっている。

世界最小のノートPC type U(クリックすると拡大されます)

 ノートPCのtype Uは、重量550gで世界最小のWindows XP搭載PC(2004年5月現在、ソニー調べ)となる。付属の折りたたみキーボードはUSB接続が可能だが、本体そのものはキーボードレスで、スタイラスペンでの手書き入力が可能となっている。発売日は5月29日からで、市場推定価格は17万9000円前後となる見込み。

 VAIO pocketは、20Gバイトのハードディスクを搭載したミュージックプレイヤー。重量195gの同製品は、「カラーディスプレイを搭載していることと、約20時間というバッテリー駆動時間が(iPodより)優れている」(同社)という。発売日は6月5日で、市場推定価格は5万3000円前後。ちなみにiPodは、ハードディスクが15Gバイト、20Gバイト、40Gバイトという3タイプが用意されており、重さは158g、価格はアップルストアで20GBタイプが4万4940円となっている。

 また、現在開発中の製品としてソニーは、VAIO pocketに似た大きさの携帯用映像プレイヤーや、7つのTVチューナーと1テラバイトのHDDを搭載した次世代AVレコーダーtype Xなども披露した。type Xは年内の製品化を予定しているという。

 先月末の決算発表にてソニーは、VAIOの販売台数を2003年度の320万台から2004年度は370万台にするとしている(2003年度はデスクトップPCが130万台、ノートPCが190万台、2004年度はデスクトップPCが130万台、ノートPCが240万台)。これら新モデルが同社の収益に貢献するかとの問いに木村氏は、明確な答えは避けたものの、「これまで以上に付加価値のある製品を発表したつもりだ。PCの価格下落が進む中、このような付加価値のある製品は家電店からも受け入れられるだろう。収益にも貢献する製品だと信じている」と述べた。

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