IBMとCisco Systemsは、両社の製品の連携を高めるために提携すると発表した。これにより、Ciscoのスイッチやネットワーク機器と、IBMの管理ソフトウェアやサーバ、サービスが、いっそう強固に統合されることになり、IBMの顧客がCisco製品を導入する場合も、逆にCiscoの顧客がIBM製品を使う場合も、コストと時間の削減が可能となる
この提携をふまえ、Ciscoはまず5月にスイッチ製品(Cisco Systems Intelligent Gigabit Ethernet Switch Module)を発表する。このスイッチは、IBMのBladeCenterサーバのラックに収容できるという。
同スイッチ製品と組み合わせることにより、BladeCenterはサーバ、ストレージ装置、ネットワーク機器を収容することが可能な、多機能コンピューティングセンターになると、IBMのeServer BladeCenter部門でバイスプレジデントを務めるJeff Benckは説明している。このCisco製スイッチは、BladeCenterのラックに収容されるだけでなく、ブレードサーバと同じ管理ツールによって制御できるようになる。
「これにより、(ブレードサーバ導入時における)潜在的な障壁の1つが取り除かれる」とBenckは述べる。
今回の提携では多様な製品が対象となる。例えば、Ciscoは同社のホスティング技術の総称でもあるBusiness Ready Data CenterプラットフォームをIBMの製品向けに最適化する予定だ。この最初のバージョンは6月に登場の予定。一方IBMは、Tivoli Provisioning ManagerやEnterprise Workload Managerなどのソフトウェア製品を調整し、Cisco製品とスムーズに連携するようにする。
なおIBMとCiscoは2年前から共同でこの取り組みを進めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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