Googleのある幹部は、Microsoftが計画中の検索サービスによる競争の脅威をそれほど心配しておらず、Microsoftから信頼できる製品が登場するまでにはあと何年もかかるだろうと述べた。
Google製品開発ディレクターのSalar Kamangarは7日(米国時間)、スタンフォード・ビジネススクールが今年初めて開いた技術カンファレンスのパネルセッションで、「(他社では5年後には、こんなにすごい技術やサービスを実現すると言っているが)我々は、5年先のことを心配するよりも、いまできる技術革新に集中する必要がある」と語った。
MicrosoftのMSNが、独自の次世代インターネット検索エンジンの計画概要を発表し、年内にもその第1弾がスタートすることを明らかにしたのは、わずか1週間前のことだ。同社は現在、文書だけでなくメールやウェブなどのさまざまな情報もデスクトップから検索できる、Windowsオペレーティングシステム(OS)次期バージョン「Longhorn」用の検索技術も開発中だ。なお、Longhornの計画は、2006年に実を結ぶと見られている。
一方、Googleは独自のデスクトップ検索技術の開発に取り組んでいる。同社は昨年末、ウェブブラウザを使わずにネット上の情報を検索できる、デスクトップ検索アプリケーションのテストを開始した。また、つい先日にはウェブベースの無料電子メールサービスの提供を発表している。
「Googleの新メールシステムGmailは、同社の新しいデスクトップサービスに含まれる多数の機能の第1弾に過ぎないのだろうか?もしそうだとすれば、Microsoftにとってはウェブ検索以外にも気にかけねばならないことが山ほど出てくることになる」と、検索エンジンの専門家Danny Sullivanは、同氏が発行しているSearch Engine Watchニューズレターの今週号に記している。
Kamangarは、1999年にGoogleの最初の事業プラン作成に携わった人物。同氏は今回のカンファレンスで、パーソナライゼーションやローカル検索、広告における同社のイノベーションについて語ったほか、Googleが競合サービスより優れている点を説明した。Kamangarのコメントの一部は、ライバルのYahooを特に意識し、Googleの優位性を主張する内容だった。Yahooは最近、広告主向けに「paid inclusion」というサービスを復活させたが、Googleでは検索結果への掲載料は徴収していないと同氏は述べている。
「われわれにとって重要なのは、有料情報とウェブのインデックスを混同しないことだ」(Kamangar)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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