Yahooは米国時間4月7日に、ウェブ検索ビジネス強化に終始した、いつも通り多忙な四半期の締めくくりとなる決算発表を行う。
Thomson First Callがまとめた各アナリストの予想では、3月31日締めの四半期に、Yahooの売上は4億9790万ドル、また1株あたりの利益は11セントになる見込みだという。
Yahooは、トラフィック獲得コスト(TAC)を除く売上高を公表している。TACとは、子会社のOverture Servicesが、同社の有料検索広告を表示しているサードパーティとシェアする売上のパーセンテージを指す。この決算のやり方に対しては、TACがYahooの財務状況をわかりにくくさせると考えるウォールストリートのアナリストから批判が上がっていた。これに対し、YahooではTACを差し引いた売上高の方が、同社のビジネス全体を正確に表しているとしている。
アナリストの予想によると、Yahooには特別大きな変化があるわけではなく、有料検索とオンライン広告に牽引されて、売上高と収益性が引き続き伸びをみせるという。
Junco Partnersの証券アナリストであるMartin Pyykkonenは、「有料検索が減少する要因は思いつかない。私の予想では今後も毎年伸びていく」と語っている。
Yahoo CEO(最高経営責任者)のTerry Semelは、同社では2004年度も検索分野が最優先課題となっており、昨年買収したOvertureや検索技術プロバイダのInktomiがこの点で役に立つとしている。
Yahooはこれまでさまざまな動きを進めてきたが、その大半は、人気の高い検索エンジンでますますYahooに似てきたGoogleとの、競争激化の影響を受けたものだ。Googleは以前Yahooにアルゴリズム型検索エンジンを供給していたが、Yahooは2月にGoogleとの契約を終了させ、代わりに自社の検索技術を投入してきた。
先週も、Googleが「Gmail」という独自の無料電子メールサービスで、ユーザーに1Gバイトのストレージ容量を提供する計画を進めているとの情報が流れた。これに対し、Yahooでは4Mバイトのストレージ容量しか提供しておらず、ユーザーが容量を追加するには年間利用料を支払う必要がある。
同社のプレミアム電子メールは、ファンタジースポーツ、出会い系サイト、SBC Communicationsとのブロードバンド回線の提携などが含まれた、大規模な有料サービスの一部として提供されている。Yahooは2003年第4四半期にこの有料サービスから6200万ドルの売上を上げているが、その大半はSBCとの提携によるものとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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