シマンテックは4月7日、ソフトウェアの脆弱性や悪意のあるコードの発生に関する情報を提供する早期警告サービス「DeepSight Alert Service」の新版6.0を発表した。新たにXMLに対応し、他のシステムと連携できるようにした。5月10日より提供を開始する。
シマンテックではMicrosoftやIBMなどをはじめとする2200社の4600製品(18000バージョン)に関して脆弱性を監視している。DeepSight Alert Serviceはこのデータを基に警告情報を通知するサービスで、危険度や回避策についても知らせる。
今まで通知ファイルの形式はテキストかPDFだけだったが、6.0ではXMLを追加した。メールの添付ファイルとしてXML形式のファイルが送信される。これによりシステム管理者は既存のITシステムを利用して対応を行い、適切な担当者に対応作業を配分するといったことが可能になったという。
米Symantecプロダクトマーケティングディレクターの香川悦子氏 |
米Symantecプロダクトマーケティングディレクターの香川悦子氏は「2003年は1日平均7種、合計2636種の脆弱性が新たに発見されている。しかも深刻度の高い脆弱性が増えてきている」と指摘。脆弱性情報を早期に集める必要性が高まっているとした。
シマンテックプロダクト・マーケティング部リージョナル・プロダクト・マーケティング・マネージャの吉田一貫氏によると、DeepSight Alert Serviceを導入している企業の数は全世界で数百社という。日本での導入社数は公表していないが、6.0の投入により「3ケタを目指したい」としている。
価格はXML対応の場合、年間220万円。テキストとPDFのみ対応の場合は1ライセンスにつき年間38万円からとなっている。
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