シックス・アパートは4月6日、Blog(ブログ)制作ツール「Movable Type」の新版であるバージョン3.0の説明会を開催した。ユーザー認証を行う「TypeKey」というサービスを取り入れ、エントリー(投稿)に対するコメントを管理者が制限できるようになった点が大きな特徴。リリース日は明らかにされていないが、英語版と日本語版が同時に公開される予定だ。
Movable Type 3.0のコメント編集画面。ユーザーIDごとにコメントの掲載を許可・禁止できる(クリックすると拡大されます) |
Movable TypeはBlogを簡単に構築するためのツール。今までは英語版しか提供されておらず、日本語環境を構築するためには有志が作成したパッチを利用する必要があった。 Movable Type 3.0からは日本語版が登場し、サポートも日本法人のシックス・アパートから受けられるようになる。なお、Movable Typeをベースに開発したホスティング・サービス「TypePad」はニフティのココログやOCNのブログ人で採用されている。
TypeKeyは不快なコメントがBlogに掲載されるのを防ぐために追加された機能で、コメントを寄せるユーザーは名前やメールアドレスなどの個人情報をTypeKeyに登録し、ユーザーIDを取得する必要がある。これにより、管理者はユーザーIDに応じてコメントの掲載許可・禁止を実施できる。
TypeKeyでは、ユーザーの希望に応じてさまざまなプロフィールを掲載することも可能だ。利用は無料で、「Movable Type以外のシステムでもTypeKeyを利用できるようにする」と米Six Apartの創業者でCTOのベン・トロット氏は話す。ただしソーシャルネットワーキングのようにユーザー間をつなげる機能を搭載する予定はないという。
![]() 米Six Apartのベン・トロット氏(左)とミナ・トロット氏 |
Movable Type 3.0のリリースは4月中とされていたが、米Six Apart 創業者 CEOのミナ・トロット氏によると開発はやや遅れているという。現在はアルファ版が公開されている段階で、ベータ版についても「完璧に近い状態で出したい」と話しており、リリースは5月にずれ込む可能性もある。
3.0のリリースに伴って商用版ライセンス価格は変更される予定だ。現在は一律150ドルとなっているが、これを複数のライセンス形態に分けるとしている。
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