日本IBMは3月31日、自動車業界などのメーカーを対象とするグリッドシステムIBM Grid Offering for Clash Analysis(設計部品の干渉解析業務向けIBMグリッドオファリング)の提供を同日開始すると発表した。同社は、「設計や解析業務でグリッド技術を活用することで、製品の品質向上、開発期間短縮を実現できる」としている。
IBM Grid Offering for Clash Analysisは、フランスDassault Systemesの製品設計ソフトウェアCATIAやデータ管理向けソフトウェアENOVIAをグリッド対応させたシステム。グリッド対応は、米IBMとカナダPlatform Computingが行った。「同システムを使用すると、部品の干渉チェック用データの収集、コンパイル、解析に必要な時間が短縮され、製品開発および市場投入を迅速化できる」(日本IBM)
なお、同システムは、カナダの自動車メーカーであるMAGNA STEYRが導入し、部品解析解析作業に利用している。「それまで72時間かかっていた自動車の全部品解析が、約4時間で済むようになった」(日本IBM)
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