マイクロソフト、オラクル対司法省の裁判で提供情報の保護を求める

Dawn Kawamoto(CNET News.com)2004年03月17日 14時04分

 Microsoftは、米国時間15日にカリフォルニア北部連邦地裁への提出書類の中で、同社が司法省とOracleの社外弁護士に対して提出した「機密性の非常に高い」業務書類と情報に対する追加保護を求めた。

 ビジネスアプリケーション市場に当面は参入しないことを米司法省に確約したとされる同社は、2万ページ以上に及ぶ書類や各種情報を当事者に提出した。

 だが同社は、提供した中で最も機密性の高い情報資料についてはOracleの社内弁護士が目を通せなくするよう求めている。同社はまた、社外の専門家などによる機密資料の閲覧も制限したい考えだ。

 そのため、Microsoftは保護命令に関する制限を強化するよう裁判所に求めた。現状の命令では、Oracleの社外弁護士と社内の2人の弁護士、そして彼らのスタッフは裁判関連のすべての書類を見ることができる。

 Microsoftは裁判所への提出書類の中で、「Microsoftは、作成中のMicrosoft関連書類全体のわずか5%についてしか今回の追加保護を求めていない。1万9000ページ以上に及ぶ残りの書類は既に作成済みで、その大半は機密扱いだが、指定されたOracleの2人の社内弁護士がこれらの書類を閲覧することに関してはMicrosoftに異議はない」と述べている。

 Microsoftは、司法省に対して機密性の高い情報を提供した企業、法人、個人の中でも、最初に提供を行っていることから、追加保護を求めることはできる。合わせて33もの組織や個人が情報提供を行ったと見られているが、これら当事者が裁判所にそれぞれの提案を提出する期限は太平洋夏時間3月16日の午後4時となっている。

 同社によると、追加保護請求を立証するための証拠や証人の準備もあるという。

 さらに、Microsoftは裁判所への提出書類の中で、裁判に参加する専門家やコンサルタントが機密資料の閲覧を求めた場合の事前通知も追加保護に含めるよう要請している。また、同ソフトウェアメーカーはこのような閲覧に対する拒否権も求めている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。

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