中国、世界一の「DSL大国」に--契約者1095万人

Zen Lee (CNET Asia)2004年03月09日 10時45分

 業界団体のDSL Forumが先日公表したレポートによると、日本や米国などの市場を僅差でかわし、中国が世界最大のDSLブロードバンド市場になったという。

 中国のDSL(デジタル加入者回線)人口は、2003年現在で1095万人となり、香港を含めない場合でも世界で最も多かった。DSL Forumによると、同国の急進により、ユーザー1027万人の日本は2位、912万人の米国は3位、そして643万人の韓国は4位に追いやられてしまったという。

 DSL Forumの依頼を受けて調査を実施したPoint Topicの創業者Tim Johnsonは、「中国はものすごい勢いで伸びている」と語っている。

 同団体によると、2003年末時点のDSL加入者数は、全世界合計で6380万人に達しているという。

 同団体はさらに、アジア太平洋地域が依然として最大のDSL市場で、全世界の加入者の32%にあたる2000万人以上の加入者を抱えているとも付け加えた。

 日本、台湾、そしてオーストラリアなどの各国も、昨年度のアジアでのブロードバンド普及率上昇に一役買っているという。日本市場では新規加入者が460万人に上り82%の成長率を記録、また台湾は38%増となる77万5460人の新規加入者があった。一方オーストラリアは新たに30万人がDSLユーザーとなり、2002年と比べて173%増加したという。

 DSL Forumによると、DSLがマスマーケットとなっているのは、アジア太平洋地域に属する2カ国だけだったという。マスマーケットの基準は、電話回線の最低20%がDSL対応になっていることだ。首位は韓国の27.7%で、これに21.4%の台湾が続いている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。

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