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どうなる、マクロメディアの脱ブラウザ戦略−Central普及に遅れ

David Becker(CNET News.com)2004年03月03日 18時28分
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 Macromediaが、Flashフォーマットの利用拡大に向けて野心的な計画を明らかにして1年が経過したが、同社はアプリケーション開発者や情報技術企画者たちの支持獲得に苦戦しているようだ。

 いままでのところ、Flashアプリケーションをウェブブラウザなしでも実行できるようにする「Central」というフレームワークに対応したアプリケーションはほとんどリリースされていない。昨秋から「デベロッパーベータ」バージョンが用意されているCentralプレーヤーのダウンロード件数もごくわずかで、CNET News.comが話を聞くことのできたFlash開発者もCentralにほとんど関心を示していない。

 Forrester Researchのアナリスト、John Daltonは、「このフレームワークに開発者が殺到する様子は見られない。技術的には素晴らしいアイデアだが、同社が開発者を説得するのは非常に難しいと思う」と語った。

 しかし、Macromediaの幹部によると、一般からの支持は不十分だが、Centralは昨年の発表以来順調な進展を見せているという。 Macromediaの市場開発担当シニアディレクター、Lea Hickmanによると、Flash開発者に技術に慣れるための十分な時間を与えようと製品の立ち上げを故意に引き延ばしたことも、普及が進んでいない要因だという。

 Hickmanによると、同社は今年夏の後半から初秋にかけて改良を加えたCentralの新しいバージョンを、一般公開向けに用意する予定で、その時までにはCentral開発キットをダウンロードした数千社のFlash開発者から十分な数のアプリケーションが出そろうはずだという。

 「現在は、開発者の要望が最も強かったものを追加していく形で、プラットフォームの改善に重点を置いている」(Hickman)

 Macromediaは1年前、同社がFlashデベロッパー向けに毎年開催するFlashForwardカンファレンスで、Centralの計画を明らかにした(今年は3月3日が開幕日)。当時の説明では、Flashをきらびやかなアニメーション用のフォーマットから、情報・サービス・軽快なグラフィックをウェブ経由で伝送する守備範囲の広いプラットフォームへと変革する上で、Centralを次のステップにするとされていた。

 Centralは、Flash用につくられたアプリケーションを、ウェブブラウザなしで動かすためのもので、またPCがインターネットに接続していなくても動作が可能だ。Macromediaのチーフソフトウェアアーキテクト、Kevin Lynchは、「アプリケーションが時々ネットからデータを集め、後に利用される」という姿を描いていた。こうしたアプリケーションのサンプルのなかには、天気予報や映画情報などがある。

 Flashの開発者は、Macromediaが管理する中央サーバ経由で、消費者にアプリケーションを販売することになる。この際、同社は売上の一部を得ることを考えている。

 Centralはまた、会議室の予約状況や文書の貸し出し状況を知らせるなどの、企業データ配信手段になるともいわれてきている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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