携帯電話は通信インフラとして利用する
---ソニーは音楽事業や映画事業などを手がけ、コンテンツを自社で抱えていますね。これらのコンテンツを活用する予定はありますか。
コンテンツに関しては、コンテンツホルダーの方にお任せします。今ユーザーが家の中で楽しんでいるコンテンツを、どこでも楽しめる環境をつくるのが僕らの仕事です。
----エアボードはどういった層をターゲットにしているのですか。
今までのユーザー層は、50代〜60代が中心でした。しかし今回、東京のソニービル、メディアージュ、大阪のソニータワーの3カ所で発売前に展示したところ、30代からの問い合わせが非常に多い。(ラスベガスで1月に開催された)CESで参考出品したときも、若い赴任者からの反響が高かったですね。デザインや画質が良くなったことが効いたかもしれません。
---現在の売上状況は未公表ですが、売上目標などを教えてください。
当面は月産1万台を目標にしています。今までエアボードは時代の先を走っていたんですね。今は大容量のHDDレコーダーが出てきて、いくらでも番組を録画できるようになっています。けれど見る時間がない。ちょっとした時間に見られるのなら見たい、というようになると思います。月に1万台出れば、新しい市場が作れますね。
---携帯電話端末で地上波テレビが見られるボーダフォンの「V601N」端末が話題になっています。今回の技術を携帯電話に応用する可能性は。
あの端末に搭載されている地上波チューナーは、ソニーのものです。しかし、携帯電話の画面はテレビを見るには小さいでしょう。それに、端末の中に部品を組み込む必要があります。
それよりも、(充電時に使用する)外部接続端子にコネクタを差し込んで、カーナビやPDAなどに接続するといった使い方を考えています。あの外部接続端子は各社共通のインターフェースですから。携帯電話は通信インフラとして使います。通信料金が定額制になれば、そういうことが考えられますね。
---米国でも年内にエアボードを発売するそうですね。どのように販売していきますか。
小型ディスプレイのモックアップ(7型) | |
米国ではベースステーションとモニター、それに小型ディスプレイの3つを同時に発売します。時期は今年の秋頃ですね。今は販売店と話し合いをしている段階です。販売店の中には、米軍基地の中にある店舗に納入したいという話も出ています。
---今後欧州やアジアでも展開される予定は。
欧州は、国ごとにモジュラージャックの形状が違うので難しいんです。中国は富裕層が増えているのでやってみたいと思いますね。ただし、まずは米国です。
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