Patricia Sueltzは、これまでSun Microsystemsでサービス部門を率い、過去最高となる売上高を記録した。そのSueltzが今週、同社を離れてSalesforce.comに転身する。
Sunが米国時間25日付で発表した声明によると、Sueltzは26日付けで、Salesforceのマーケティング、テクノロジーおよびシステム担当社長に就任する。Salesforce.comはウェブ経由でCRMソフトウェアを提供するサービスを行っている。
Sueltzはこれまで、Sun Servicesのエグゼクティブバイスプレジデントを務めていた。同氏の指揮のもとで、このサービス部門は2003会計年度(同年6月30日締め)に36億ドルの売上高を記録したが、これは前年比で7%増となるもの。同時期にSun全体では、前年比8.5%の減収で売上高は114億ドルだった。
売上減少の続くSunと対照的に、Salesforceのほうは成長を続けており、現在株式公開(IPO)に向けて準備を進めているところでもある。
Sueltzは、苦戦を続ける会社を去って、勢いのある新興勢力に移るのではないかとの考えをはねつけた。かわりに同氏は、自分が長い間抱いてきているネットワークコンピューティングへの情熱をSalesforceが体現していると語った。「私はこの転籍について、沈みつつある船から飛び降りるものとは思っていない。これは自分にとって、次のステップへの前進だ」(Sueltz)
Caris & CoのアナリストMark Stahlmanは、 Sunが新たなソフトウェアやハードウェアの提供に重点を置いて経営の立て直しを図ろうとしていることから、Sueltzの退任はあまり影響はないと述べている。同氏は、Sunの比較的小規模なサービスビジネスを、もっと規模の大きなIBMやHewlett-Packard(HP)のサービスオペレーションと比べて、「Sunはあくまでサーバベンダーであり、サービスベンダーではない」と指摘した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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