電子情報技術産業協会(JEITA)は2月23日、2004年1月の民生用電子機器の国内出荷実績を発表した。出荷金額は1229億円。前年同月に比べ4.1%増で、2カ月連続のプラス成長となった。
出荷金額を分野別にみると、映像機器が前年同月比3.5%増の681億円で、7カ月連続の増加。なかでも、液晶カラーテレビ、プラズマディスプレイパネル(PDP)、DVDが好調に推移したという。
音声機器の1月の出荷金額は同12.4%減の147億円。「MD関連機器の需要一巡やCDラジカセの低迷など、市場を牽引する商品の不在が原因」(JEITA)。依然として状況は厳しく、2000年3月以来マイナス推移から脱していない。
カーAVC機器はカーナビゲーションが好調で全体を牽引し、同13.1%増の400億円。これでプラス成長は17カ月連続。
主要製品の出荷台数と動向は以下の通り。
映像機器のうちカラーテレビ全体では前年同月比6.1%減の54万8000台。そのうちPDP(同37.0%増、1万1000台)と液晶カラーテレビ(同54.1%増、10万6000台)といずれも前年を上回る実績となったが、構成比で約8割を占めるCRTカラーテレビの減少が大きく、全体では14カ月連続の前年割れとなった。台数ベースの構成比は、CRTが78.6%、液晶が19.4%、PDPが2.0%。CRTカラーテレビのなかでは、標準(4:3)型が同14.0%減(37万7000台)、ワイドテレビが31.9%減(3万3000台)。ただし、ハイビジョンテレビは5.7%増の2万0000台と、5カ月振りにプラスに転じた。
BSデジタル関連機器の発売当初からの累計出荷台数は、1月末でBSデジタルCRTテレビが132万2000台、BSデジタルPDPテレビが40万台、BSデジタルチューナーが88万7000台で、計261万0000台となった。これにBSデジタルチューナー付き液晶テレビの23万4000台を加えると、累計普及台数は284万4000台となる。
地上デジタル放送については、1月における地上デジタルテレビの出荷台数が5万5000台で、これまでの累計出荷台数は53万5000台となった。カラーテレビ全体に占める地上デジタルテレビの割合は、1月単月では8.6%(前月比3.9ポイント減)。
DVDビデオは同21.2%増の32万1000台で、数値を公表し始めた1999年1月以来プラス成長が続いている。DVD録画再生機は同76.0%増の11万9000台と依然好調で、DVDビデオ全体の37%を占め、そのうち約7割がハードディスク装置を搭載する製品。DVD再生期は同2.4%増の20万2000台。そのうち約5割がアナログビデオデッキ(VTR)一体型という。VTRは同33.5%減の14万9000台。2001年3月以来マイナスが続いている。ただし、DVDビデオのVTR一体型再生機と合わせると、出荷台数は24万7000台となる。
ビデオ一体型カメラは同42.6%増の5万9000台で、3カ月振りのプラス。ほぼすべてをデジタルビデオカメラが占める。
ステレオセットは、同5.3%減の16万6000台で、3カ月振りに前年を下回った。そのうちMD付きが同3.6%減の14万3000台で、2カ月振りのマイナス。ポータブルMDプレイヤーは、前年比6.0%増の17万9000台。ポータブルCDプレイヤーは同36.2%減の7万3000台。
カーAVC機器では、カーCDプレイヤーが同6.9%減(47万4000台)、カーMDが同16.1%増(2万1000台)、カーステレオが同30.4%減(7万3000台)、カーラジオが同1.3%増(7万3000台)、カーカラーテレビが同5.7%増(8万5000台)。カーナビゲーションは同32.2%増(19万9000台)で1999年11月以降プラス成長が続いている。
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