「キーワードはサービス・オリエンテッド・アーキテクチャ」:シービヨンドから新EAI製品

藤本京子(CNET Japan編集部)2004年02月17日 19時20分

 「内向けのITインフラ整備は一段落した。これからは外向きのITインフラ、つまり攻めの体制をどう実現するかが課題となる。そのためのキーワードは、サービス・オリエンテッド・アーキテクチャ(SOA)だ」。シービヨンド・テクノロジー・コーポレーションは17日、EAI(エンタープライズアプリケーション統合)ツールe*Gate 4.5のバージョンアップを含む後継スイート製品、SeeBeyond Integrated Composite Application Network (ICAN) Suite 5.0を発表した。同社技術本部セールス&サポート部マネージャー六戸力氏によると、ICAN SuiteはSOAに基づいたIT基盤を実現するものだという。

シービヨンド・テクノロジー・コーポレーション技術本部セールス&サポート部マネージャー、六戸力氏

 SOAとは、個別の機能をサービスとしてコンポーネント化し、それを必要に応じて組み合わせることで、ユーザーが必要とする機能を容易に実現できるアーキテクチャのこと。SOAの最終目的は、変化対応力の高いITシステムを実現することだ。「SOAに基づいたIT基盤は、高い柔軟性を持ち、ビジネスの迅速化やコアコンピタンスの強化につながる」と六戸氏は説明する。

 IT基盤がSOAであるためには、サービスコンポーネントが独立していること、サービスを利用するためのプロトコルやメッセージがシンプルであること、サービスの組み合わせや組み替えが容易であることなどが必要とされるが、六戸氏はICAN Suiteがこれらの要件を満たした製品であるとアピールする。

 ICAN Suiteは、メインフレームやオープンシステムを統合しながら、さまざまな機能をWebサービス化して公開し、それらをITエンジニアだけでなく、実際の業務に携わるビジネスユーザーでも組み立てることができる環境を提供している。JavaアプリケーションサーバからEAI、BPM、BtoB、ポータルなどすべての機能を含んだ同製品は、単一アーキテクチャ上に実装され、全製品に共通するGUI環境が用意されている。J2EE完全準拠で、例えばWebSphereやWebLogicといった他社のJ2EEサーバもサポートしている。

 同社営業本部部長の柏木武志氏は、パートナーモデルを拡張し、エントリーモデルも準備することで、「2004年度の新規ユーザーとして50社の獲得を目指す」としている。だが、同様の統合ツールはシービヨンドと同じくEAIベンダーとして知られるビトリアテクノロジーのBusinessWareや、IBMのWebSphere Business Integration Brokersといった競合製品も存在し、さらには依然としてIT基盤の統合については自前で作り込んでしまうケースが多いのも現状だ。また、同社は今回ePortal Composerというウェブアプリケーションサーバも用意するとしているが、この市場はIBMやBEAがシェア争いを展開しており、同社がいかにこの市場に入り込むかが課題となる。これについて同社技術本部本部長の高橋透氏は、「これまでEAIベンダーとして統合部分で豊富な実績があることがシービヨンドの強み。レガシーとの連携などは他社製品が弱いところであり、その部分での経験をアピールしたい」としている。

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